2018年8月22日水曜日

小さなカニ

横浜でタイ料理屋をやっているIさん親子が遊びに来ました。Iさんは日本の方、お連れ合いとお嬢さんはタイの方です。
なんと、お土産はソムタム・プーパラー(カニの塩漬け入り、青いパパイヤサラダ)、ガイヤング(タイ風焼き鳥)、ケーンキヤオワーン(グリーンカレー)でした。
夕方までいらっしゃいましたが、いただいたお料理をお出ししたので、私は何もつくらず、らくちんに過ごしました。

タイ人は生の沢蟹の塩漬けの入ったソムタム・プーパラーが大好きですが、外国人はちょっと二の足を踏みます。というのは、生の沢蟹にはよく肺吸虫がいて、それが肺に巣くうと命取りになるからです。というわけで、タイ人と食卓を囲むときも、干しエビの入った、ソムタム・タイを別に頼んだりします。
タイ人に、親切心で、
「ソムタム・プーパラーはあまり食べない方がいいよ」
とでも言おうものなら、
「死ぬのが怖くて食べるのをやめるなんて、タイ人には絶対できないね」
と、肩をそびやかされて、啖呵をきられるのが落ちです。


さて、Iさんはどんなカニを使っているのでしょう?
ソムタムの中のカニは、すり鉢(クロック)に入れられて、思いっきり叩かれていたので、ほとんどバラバラになっていましたが、中に形をとどめているものがありました。
千葉の海岸でとれたカニだと聞きましたが、調べて見たら、ショウジンガニでした。


タイ人は沢蟹の殻もバリバリと食べますが、ショウジンガニは殻まで食べるのはちょっと固くて、かみ砕けません。
海のカニだから肺吸虫がいるとは思えませんが、ガリっと噛んでちゅうちゅう吸うのは、ちょっと遠慮してしまいました。

ところで、ショウジンガニは、みそ汁に入れると、とてもいい出汁が出て、おいしいそうです。






3 件のコメント:

かねぽん さんのコメント...

こんばんは。
寄生虫は冷凍すれば大丈夫じゃないでしょうか。
昔はこちらでもサワガニを見る事が出来ましたが、食べる程の数はいませんでした。最近は水辺で遊ぶ事が少なくなったせいもあって存在を確認してません。
僕は辛い物が苦手なので、タイ料理も敬遠しがちです。

さんのコメント...

かねぽんさん
冷凍すれば大丈夫ですか。
関係ない話ですが、木竹製品で、もともとキクイムシが入っていて、煮沸しても水攻めしても効果がないのは、冬の夜、外に放置すると駆除することができます。
沢蟹入りのソムタムをタイ現地で食べるなら、田舎には冷蔵庫がなかったし、川筋によって肝臓ジストマ菌もいるし、大丈夫かどうかというのは賭けみたいなものです。生の水牛肉を食べて早世したタイ研究者もいたし、ちょっと二の足を踏みます。こういうものは、自分で調理するのではなくて、道端の屋台で買って食べるものなので、やっぱりタイに行ったら気を付けた方がいいですね。
辛いものには慣れますよ。でもいただいたソムタム・プーパラーは辛かった(笑)。小さい一鉢で、あれは辛いタイの唐辛子を7、8本使ってました。食べられるけれど大食いできません。でも、大食いしないで蒸したもち米にちょっぴりつけて食べるのが本道なので、小鉢いっぱいで、10人は食べられるかもしれません(笑)。

hiyoco さんのコメント...

これはショウジンガニではないですね~(笑)。ショウジンガニはバランス的に甲羅に対してもっと足長です。ハサミにボツボツがあり、足や甲羅の縁の棘がごつい感じです。色は赤系です。
これは甲羅に丸みがあるのでイソガニじゃないかな?
タイの人はチャレンジャーなんですね!