東京のNGOの事務所に、スーダンに長くかかわっている人たちのお話を聞きに行きました。
2011年には南スーダンが分離・独立。その後スーダンも南スーダンも経済がひっ迫して不安定な中、今年4月には、スーダンでは民主化のデモによって、30年も独裁を続けたバシール政権が倒れました。
しかし、バシール政権が倒れた後、隙をついて政権の座に就こうとする旧勢力も後を絶たず、不安定な状況は今も続いています。
そんな中で人々はどんな暮らしをしているのか、そんなお話が聞けた集会でした。
ところで、お話の後、スーダンのハイビスカスティーと、デーツ(乾燥ナツメヤシの実)がふるまわれました。
私がお菓子づくりのために買っているデーツは、包装袋を見るとイランのもの、種なしでとても甘いものですが、スーダンのデーツはもっと乾燥していて甘みはほどほど、いくらでも食べられそうなものでした。
私はその場でデーツを二つもいただいて種を持ち帰ったのですが、
夫は硬くて食べられないからとポケットに入れて、そのまま持ち帰りました。
帰りの電車の中、特急列車を待ち合わせしているとき写真を撮っていたのですが、
その夫のデーツを、車内で私がいただいてしまいました。
種離れがとてもいいのがわかります。
1990年の湾岸戦争のとき、広島ではイラクからのナツメヤシが輸入できず、お好み焼きのたれづくりで大変困りました。
広島のお好み焼きのたれには、イラクのナツメヤシ以外は、甘さが変わってしまうので使えないというものでした。
ナツメヤシは栽培種が400種類ほどもあります。
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ウィキペディアより |
パレスチナの市場では、生のデーツを売っていました。それはまた、乾したものと違ってとても瑞々しく、美味しいものでした。
ナツメヤシは、紀元前6000年前にはもう栽培されていたという、世界で最も古い栽培植物の一つです。