2014年10月31日金曜日

小さな柿の実


昨年、八郷の中心部の柿岡で、この木を見た時は、何だかわかりませんでした。
ちょうど家の方がいらっしゃったのでおたずねすると、柿だと言われました。
「ええっ。こんな小さい柿見たことない!」
「そうですか?」
私はびっくりしているのに、その方はちっとも不思議そうな顔をなさっていませんでした。

このあたり、鳥が食べて運んだものか、山にもところどころ柿の木が生えて実が生っています。小さい実ですが、こんなに小さくはありません。


これは、ビー玉ほどの大きさしかないのです。


柿の盆栽でも、こんなおあつらえ向きの実はそうないでしょう。


左上からジロウ柿、平核無柿、下が、今皮をむいている渋柿です。





2014年10月30日木曜日

ツクバネガシのどんぐり


滝の近くで拾ったどんぐりです。


下の段の右端が、見慣れたコナラのどんぐりです。
それよりずっと大きいのは、ツクバネガシのどんぐりのようです。
 

こちらはシラカシでしょうか?
こんなに山にたくさん食べるものがあるのに、イノシシたちはどうして我が家に遊びに来るのでしょう?




2014年10月29日水曜日

無事でした!


今年だけで、イノシシに何度掘り返されたかわからないくらい掘り返された、ここは抜いた草をうずたかく積み上げていたところです。
片づける気もしないで、そのまま新しい草を積んでいたら、それもまた掘り返されてしまいました。
右手の方、枯れたアロエを置いておいていた部分だけ、手つかず(鼻つかず?)でした。

それにしても、このままでは通り抜けもままならないので、鍬でざっと寄せていました。
 

「あらっ、まだいたの?」
カブトムシの生態を知りませんが、夏にはみんな成虫になって、それが卵を産みつけたとしても幼虫たちは小さいのではないかと思っていましたが、大きい幼虫が、しかもいくつも出てきました。


運の強いカブトムシたちです。


たくさん固まっていたところだけでなく、ひっくり返された草を寄せていると、あちこちから出てきます。


一番多かったところにまとめて、上におまじないにアロエを置いておきました。
紐を張ってビールの空き缶をぶら下げたところには今のところ侵入していないので、もう少し大きく囲ってみようと思います。

どんくさ過ぎるカブトムシ、はっきり言って、成虫も幼虫も全然好きじゃないのですが。


2014年10月28日火曜日

ウスタビガの繭

裏山の、流れ出した泥の中に見つけたウスタビガの繭、せっかく見つけたのに踏んでぺしゃんこにしてしまいました。
どうする?
お湯を沸かしてその中に入れてみたら、完全に復元しました。


よかった。
まだ濡れて柔らかいうちに、いつもは一直線にまっすぐ閉じている部分から、空っぽの中まで見ることができました。


一番下の穴は排せつ物を出したりする穴と聞いていましたが、本人はいったい何処から出て行ったのでしょう?
それにしてもよくできていること、みんな同じようにつくれることには、、驚いてしまいます。




2014年10月27日月曜日

ストーカーハギ


Wさんの庭を歩いたら、みんなのズボンやらパンツやらいろいろなところに、ヌスビトハギの種がついてきました。
子孫を残そうと躍起です。
その場で一生懸命落としてきましたが、家にまでついてきた種もいました。

我が家の庭にもひところヌスビトハギは群生していました。花が可愛いので愛でていたのです。
ところが、いちいち残すのが面倒で、このごろは一気に刈ってしまっています。


今では、季節外れに育った、いじけた小さな株がそこここにあるだけで、ヌスビトハギとしても種は期待できません。


今なら、ヌスビトハギという名前はつかず、ストーカーハギという名前がついたかもしれません。





2014年10月26日日曜日

羅漢槇


広島から、古い友人が来ていました。
その友人夫妻と、ちょっと滝までと出かけたものが、そのままWさんの家にも寄ることになりましたが、残念だったのは、カメラ持って行かなかったことでした。

しばらく訪問しなかったら、Wさんの家は様変わりしていました。萱葺き屋根を全部残しては、家を息子さんに譲ることができないと、平屋部分はトタン葺きに替えられていました。
それだけで、毎年の屋根の維持費が100万円ほど軽減されるのだそうです。

もう一つ残念だったのは、樹齢400年ほどのコウヤマキが傷んでいたことでした。
昨年の台風で、築山の杉の木が倒れてきて、コウヤマキを直撃したとか、片側の枝がすっかりなくなっていました。

そのためか、コウヤマキの後ろの、ラカンマキが目立っていました。
ラカンマキはイヌマキより葉が小さく、成長が遅い木です。


ラカンマキの実はイヌマキの実とそっくりで、花托(赤い部分)は食べられます。


とても成長が遅いけれど、育った暁には、いい生垣ができるそうです。
 

植えてみたい気もしますが、どうでしょう?
Wさんの家で見て気に入り、苗を植えてみたコウヤマキは、数年経った今もほとんど成長していません。ラカンマキも大きく育つまで数百年かかるとしたら、ときどきWさんの家の木を見ているだけの方が、よっぽどましのようです。



2014年10月25日土曜日

失われた檀


近所の駐車場で、コテンパンに切られたマユミに、たった一つ実が生っているのを見つけました。
自分の家のびっしり実が生っているマユミも、今頃はいい色になっているはずです。夏の盛りには何度も草刈りをしながら、緑色の実を見ていました。


一枝折ってこようと行ってみると。
「あれっ?」
一本の木には、まったく実がついていません。


「誰のせい?」


あと二本の木にも、見事に一つも残っていませんでした。
鳥の仕業でしょうか?




2014年10月24日金曜日

しずくの形の実


カフェ「木古里」の庭の木に、見たことのない実が生っていました。

 
「これなんですか?」
「なんだかわからないの。山に生えていたからもらって来たんだけど」
「山に?」
「そういっぱい生えていたの」


「山にある木って言うより、なんだか帰化植物みたいね」
「そうでしょう。その土地の持ち主の人も、あんまり他では見たことがないから、鳥がどこかから種を運んできたんじゃないかって」
I.Yさんは、フラワー・アレンジメントを教えていて、植物のことはよく知っているし、日常的に山に木や蔓をさがしに行ったりしている人です。

花は薄いピンクで、上を向いていくつか固まって咲き、実が生ると重くて垂れ下ってくるそうです。


実をいただいてきました。
乾燥していない実は37グラム、乾燥した実は7グラム、薄い果肉の下はそのまま大きな種なのか、振ってみてもまったく音がしません。


乾燥したらこんなに縮むだろうか?
もしかしたら、左の実は未熟なまま乾燥したのかもしれません。


割って、種を『日本植物種子図鑑』で調べるとわかるかもしれませんが、割るのはもったいない気がして割ることができません。
「何だろう? 」
調べようもなくて、悩ましいことです。





2014年10月23日木曜日

木古里のイワダレソウ

以前、カフェの木古里のI.Sさんが、どこかからかイワダレソウをもらって来て植えたという話をしていました。
我が家のヒメイワダレソウは、被覆植物といっても背が高くないことから、雑草取りに追われていますが、木古里のイワダレソウはどうなっているのか、以前たずねたことがありました。
「雑草がね。たいへん」

見に行ってきました。


「他の草の方が丈が高いから、夏は二度ばかり、上の方だけ刈り払い機で刈ったんですよ」
イワダレソウがよく目立つところでこんな感じです。雑草ばかりが目につくところもありました。

とすると、初夏に見せていただいたKさんちのヒメイワダレソウは、そこら一面にはびこっていて、雑草も目立たない、たぐいまれなる成功例なんだと、改めて感心したことでした。
我が家のは、どうなるでしょう?


他の雑草はともかく、木古里の庭では、株の大きいイネ科の雑草がどんどん増殖している感じ、I.Sさんはあまり気にしていないみたいでしたが、私は、
「あれを全部抜くとなると大変だなぁ」
と、ため息が出そうでした。


通るたびに、一本二本と草を抜いている我が家のヒメイワダレソウです。
夏は雑草に負けそうでしたが、今ずいぶんランナーが伸びて来ました。





2014年10月21日火曜日

蜂の世界

ちょうど徳利を逆さにしたような蜂の巣は、スズメバチの初期段階の巣です。


我が家の軒下に、たくさんぶらさがっている年もありますが、今年は、一つしか残っていません。それも傷んでいるので、もしかしたら去年のものかもしれません。
どうして、巣が制作途中で放棄されるのだろう?
かねがね疑問に思っていたので、先日スズメバチの巣の駆除を副業にしているIさんに聞いてみました。


この巣は、これから本格的な巣を構えるための準備として、スズメバチの女王蜂が一匹でつくるのだそうです。
ところが、食べるものがなくて過労死したり、外敵に襲われたりして、巣づくりをはじめた女王蜂のほとんどは死んでしまいます。だからこの形で巣が、たくさん残ってしまうのです。

そのように、蜂の世界では春先は大変ですが、秋も大変なとき、生き残りをかけて、襲ったり襲われたりということを毎日繰り返しているそうです。


そういえば、あれほど賑やかだったアシナガバチの巣も、今は空き家になっています。
諸行無常の響きあり、と言ったところでしょうか。





2014年10月20日月曜日

クロタラリア


今、道端を彩る黄色い花と言えばセイタカアワダチソウです。
でも、これはもっと黄色が鮮やか、クロタラリアでした。
クロタラリアはインド原産の緑肥植物ですが、日本でも使われると知ったのは、二十年くらい前です。
埼玉の友人がKさんが、田んぼに植えてすき混んでいました。
 

このクロタラリアもこのまますき混んで、畑の肥料にするのかと思いましたが、ところどころにソルガムが生えているので、もしかしたらここは牛の飼料畑で、飼料にするのかもしれません。
 

このあたりの牛くんたち、ソルガムも食べるし、クロタラリアも食べるとしたら、なかなか幸せものです。




2014年10月18日土曜日

赤い大根

山向こうのかわまたさんが遊びに来て、いろいろな野菜をいただきました。
「赤い大根の一つは薄く切って甘酢に漬けて」
「えっ、どっちがどっち?」
赤い大根二つは口で説明されても区別が難しいものでした。
「こっちが薄切り」


薄く切って一夜漬けにしてと言われた方の大根は切ると、中が真っ赤でした。
すし酢に漬けます。
「これでいいかな?」
「あっ、家で漬けたのはこんなに赤くなかったなぁ」
一昼夜で、おいしく食べられるようになりました。


「これは山形の大根だけれど、少し厚めに切って、四、五日漬けて」
「山形だから、月山赤カブ漬けと同じようなものかしらねぇ」
月山赤カブ漬けは私の大好物です。
「そうかもしれないな」


外見は同じようだったのに、こちらは中が真っ白です。こちらもお手軽にすし酢に漬けました。


一夜明けると、美しい桜色になっていました。
四、五日漬けてと言われていたのに、すぐ食べてみました。
柔らかくておいしい、まさに月山赤カブ漬けの味でした。


どっちが好きかと聞かれれば、返答に困ります。
同じすし酢で漬けたのにまったく違う味、そして、どっちも美味なのです。




2014年10月17日金曜日

ナズナのハート


季節外れのナズナは、植物標本にしたらよさそうな姿です。


ハートが大きい!


数日経って、乾燥したハートもなかなかのかわいさでした。





2014年10月16日木曜日

ミゾソバ


イシミカワ(Persicaria perfoliata)、ミゾソバ(Persicaria thunbergii )、ママコノシリヌグイ(Persicaria senticosa)などのタデ科植物、どれも好きな花です。





でも、このあたりで見かけるのは、ミゾソバに限られていて、他の二つには久しくお目にかかっていません。

 
ミゾソバは、ちょっと湿り気のあるところに群生していて、目を楽しませてくれます。