今年のお正月には、ゆり根入りのお雑煮を食べました。
それから、ゆり根入りの茶碗蒸しもつくりました。
ゆり根は久しぶり、長く食べてなかったのですが、夫がつくばまで食料の買い出しに行くというので、ひょっとしたらあるかしらと頼んでおいたら、買ってきてくれたのです。
先日、M+MのMちゃんとこんこんギャラリーに行ったのですが、Mちゃんの目的の一つは、展示をしていた木工のさくらいさんからゆり根を買うことでした。
「えっ、ゆり根?」
とお正月に食べた話をしたら、Mちゃんが1つくれました。Mちゃんは兵庫県の伊丹出身です。
「ゆり根はどうやって食べてる?」
私は、茶碗蒸しとお雑煮しか思いつかないので、訊いてみました。
「卵綴じで食べるかなぁ」
「へぇぇ、おいしそう、やってみよう。私、茶碗蒸しは鶏もエビも入ってなくていいけれど、お餅とゆり根は入っていて欲しい。母が必ずサイコロに切ったお餅を入れていたのよ」
と話していて、お正月の食べ物続きで、クワイのことを思い出しました。
「ところで、茨城の人はお正月にクワイを食べないのを知っている?どこにも売ってないし、クワイを知らない人もいるのよ」
近くにいた茨城のさくらいさんとか、Nさんとか、「うんうん」と、クワイは知らないリアクションをしています。
「えっ、あれは関西の食べ物じゃないの?」
とMちゃん。
「東京でも食べるんじゃないの? 少なくともスーパーとかでは必ず売っていたし、私の母は毎年お正月にはクワイの煮物を欠かさなかったよ。あっそうだ、いつだったか暮れに群馬に行くことがあって、買ってきたことがあった。埼玉でも売ってたよ。関東にないってことはないと思う」
「私、クワイにはそんなに思い入れがないから、気にしてなかった」
田んぼがあるのに、茨城の人がなぜクワイを知らないのか、江戸時代に西の方の武士たちも来たはずなのに、なんとも不思議に思います。
クワイは、もう10年くらい食べていません。
さて、暮れに買ったゆり根(オニユリの根)は、食べるだけ食べて、真ん中だけ残しました。
これを鉢に植えて室内に置いたのだけれど、ネットで見たら欲張って食べすぎたみたい。
Mちゃんにもらったのはもう少し残して、春になったら植えてみるつもりです。
そういえば、ここで一度植えたものをイノシシに掘り起こされてしまったのを思い出しました。今度は鉢かプランターに植えておいた方がよさそうです。
それにしても、ヤマユリもイノシシに根を掘られて少なくなっているというのに、タカサゴユリは全然掘り返されません。もしかして、おいしくないのでしょうか?