2010年9月29日水曜日
お米が採れました
苗代時代は、季節はずれの雪が降ったり、日照時間が足りなくて、短い苗しかできませんでした。
そして夏は、記録的な日照り続き。稗を抜くのが間に合わなくて、田んぼじゅう、稗だらけにもなりました。また、私が足を痛めて、少ない労働力が半減しました。加えて、このところの雨続き、我が家の田んぼだけ稲刈りができず、いまだに稗だらけの姿をさらしています。
ところが喜べ、抱えていた諸行事が終わり、とうとう夫が稲刈りに着手すべく、畦の草を刈ったり、裏庭にはざ掛けのためのはざ棒を立てたりと、準備をはじめました。そして、稲を少し刈り取ってきてくれました。
さっそく、感謝の気持ちを込めて、お供えしました。
刈り取りにはまだちょっと早い、赤米も混じっています。
すると、どこからともなく現れた、トラちゃん。
何を思ったか、稲をしごいて、食べはじめました。
「こら~、トラ~」と、大声を出したら、犬も大興奮、床の間に駆け上がって、大騒ぎになりました。
トラちゃん、冗談はよしましょうね。
2010年9月28日火曜日
どこからきたの?
2010年9月27日月曜日
ギブスが取れました
久し振りに、本格的な雨の一日、ギブスを取るのを楽しみに、病院に行きました。
今回、切ってもらうギブスは、手術前のもの、手術後の長いものに続いて、三つ目のギブスですが、切るときの、丸い刃の回る電動カッターは、「絶対足は切れませんからね」と説明されても、あまり気持ちのよいものではありません。
無事にギブスが取れて、「やったー」と思ったのに、
「まだ、右足に体重をかけたり、歩いたりしないでください」と、釘をさされました。
なあんだ、まだ松葉杖生活とさよならではなかったのです。
それにしても今どきのギブス、ニットの筒を被せた上に緩衝材を巻き、その上に濡らして揉んだ包帯みたいなものを巻いて、それが固まれば完成ですが、薄くて丈夫なこと、身につけているときは、結構重い感じがしていたので、こんなに薄いものとは、知りませんでした。
ギブスをもらって来る人はいないのか、看護師さんが笑いながら、丁寧に包んで、持たせてくれました。
2010年9月26日日曜日
2010年9月25日土曜日
2010年9月23日木曜日
不思議な種
私の持っている実や種は、友人たちからいただいたものもありますが、そのほとんどは私が大地から拾い上げたり、木から採ったりしたものです。
しかし、なかにはなぜ手元にあるのか、いつからあるのか、まったく覚えのない種や実もあります。いただいたもの?、買ったもの?
30年も種や実を拾っていれば、気持ちの濃いときもありましたが、それどころではないときもありました。でも、拾ったところの風景や、見つけた嬉しさなどもありありと思い出せるものが、ほとんどです。
それにしてもこの実、特徴的なのに全然覚えがないのです。どうして手元にあるのでしょう?
テニスボールほどの大きさで、松かさ状というか、花弁状にでこぼこしています。しかし、松かさや花弁のように、一片ずつ分解できるものではなく、一枚の外皮に、全体が覆われています。
先から見ると、五弁の花びらの中に、雄蕊や雌蕊らしき点々があって、花の化石のようにも見えます。
気に入っていて、大切にしていますが、いったい何なのか、見当もつきません。なんとなくオーストラリアとか、ニュージーランドの匂いがするのですが、あてずっぽうです。
2010年9月22日水曜日
ジンジャー 花縮砂
2002年、フィリピンのルソン島北部を訪れた帰りに、マニラで、友人の知人の家に泊めていただきました。
カソリックの信仰厚い家で、家のあちこちに、大きくてりっぱなキリスト像や聖母子像が飾ってありました。興味津々で家めぐりをしていると、どの像にも、見慣れたジャスミンの花のほかに、いい香りのする白い花が供えてありました。
家の女主人に、「あの花はなにかしら?」と聞くと、「名前は知らないけど」と、玄関の植え込みのところに連れて行って、その植物を見せてくれました。
ショウガのような根が地表に見えていました。
「この根はいくらでも増えるから」と、辞退するのもかまわず、その人は根を掘りあげてくれました。
持ち帰った根は、庭の片隅に植えました。
しかし、どうやって、熱帯の植物に冬を越させよううかと思案していたとき、訪ねた近所の家の庭で、同じ花が元気に育っているのを発見しました。なにもしなくても冬を越す、じょうぶな植物だったのです。
ジンジャー(Hedychium coronarium)、別名花縮砂は、インド原産です。
日本全体ではどうなっているのか知りませんが、ここ八郷では、ジンジャーはあちこちに植えられている、とってもありふれた花だったのです。な~んだ、マニラから、わざわざ根をいただいてきたというのに...。
この時期、我が家は、ジンジャーのおかげでいい香りがいっぱいです。
一つの花は一日でしぼみますが、蕾がいくつかついていて、次々と咲きます。二日前に生けた花は、こんなになっています。
2010年9月21日火曜日
エビスグサ
初夏のころ、整体師のKさんから、自分のところに植えて、まだ余っているというオクラの苗をいただいてきました。
移植した苗の一部は、オクラらしく成長してきましたが、一部はどうみてもオクラではない、マメ科の葉になってきました。
「豆になってきたわ。オクラじゃないよ」
と報告したのですが、Kさんは、「えっ。オクラしか植えた覚えがない」と言うばかりです。
しかたがないので、写真を撮って見せたら、
「なあんだ、エビスグサだ。庭に蒔いたんだけどあんまり生えてこないから、また漢方薬局から苗でもらってきちゃったよ」、とのことでした。
エビスグサ(Senna obtusifolia)は熱帯アメリカ原産で、漢方薬の世界では、決明子(ケツメイシ)と呼ばれています。効用は、利尿、整腸、肝臓強化などだそうです。
ネットで検索してみると、学名がセンナではなくて、Caccia toraとなっているものもありました。学名って、時々修正されますが、こちらの名前の方がピンときました。
葉は確かにカシアCacciaそのものだし、トラtoraがもし、サンスクリットからラテン語になったものなら、たぶん十月という意味で、十月に収穫されるから、ぴったしと思いましたが、熱帯原産の植物に、十月は関係ないかもしれません。
八月も半ば、お盆が近づくと、可愛らしい花が咲きました。
そして、お盆が過ぎると、細くて長い実が、ぴゅんぴゅんと生りはじめました。
この実を、いつも鯛を持っている恵比寿様の釣り糸に見立てて、エビスグサと命名されたのでしょうか?
秋になり、実がずいぶん膨らんできました。
私の入院中、まったく採り忘れられたオクラは、実も葉もすっかり虫にやられていますが、お隣のエビスグサは元気いっぱいです。
庭や畑にマメ科植物があると、地中で窒素を固定してくれます。緑肥として増やしたいのですが、クローバーやカラスノエンドウは、蔓延りすぎて他の植物を圧迫するので、緑肥としては失格です。
というわけで今、エビスグサに、熱い期待が寄せられています。
虫にはやられていませんが、(天敵の)夫に切られた、まだ未熟な豆を割ってみましたら、一莢に28個の豆が入っていました。
種を採らないでも、放っておけばこぼれ種で来年も生えるそうです。楽しみです。
2010年9月19日日曜日
見つけたぞ!プラスティックの浮き
連休に、次男夫婦が遊びにきました。思い立って、ひたちなか港の魚市場に、安くて新鮮なお寿司を食べに出かけました。
お寿司を楽しんだあと、港から、さほど遠くないホームセンターにも寄りました。ひたちなかから阿字ヶ浦まで、しばらく海沿いの道を通ります。松葉杖生活の私は、海岸を歩くことなど思いもよらず、ただ、車窓から久し振りの海をながめているだけでした。
「阿字ヶ浦でちょっと海へ降りてみるか」とは、思いがけない夫の声。
では、私も行けるところまで行ってみようかと、波打ち際に向かって歩いてみました。砂浜に下りる坂道から、一苦労です。砂浜では、予想通り砂に松葉杖を取られて、たいした距離ではないのですが、休み休みにしか歩けませんでした。
波の高い砂浜には、いつもと違って大きな流木なども流れ着いていました。漂着物ラインもくっきり見えて、何かありそうな気配でしたが、なにしろ松葉杖の身ですから、波打ち際と駐車場との、最短距離を歩いただけで精一杯、どうにもなりませんでした。
でも足元で、プラスティックの球形の、直径5.5センチほどの浮きを見つけました。
珍しくもなんともないものかもしれませんが、カメラを持ってなかったし、初めて見つけたものだったので、拾って帰りました。
北のビーチコーマー、akihiko1998さんのアップしているプラ浮きと同じものでしょうか?黄色い紡錘形のプラ浮きも見つけましたが、そちらは半分に割れていたので、拾いませんでした。
「浙」の次の字は、擦り切れていて読めません。もしかしたら浙江省?中国製の浮きでしょうか?読めた文字は、「耐圧水深100米」、「浮力○克」と、数字でした。ん?中国でもメートルに「米」を使うのかな?
いつも、あまり漂着物のない阿字ヶ浦も、台風の後や、海水浴客が来ない季節なら、もしかしたら珍しいものも拾えるかもしれません。ちょっと期待の膨らむ一日でした。
あと拾ったのは、椿の実だけでした。
2010年9月18日土曜日
菓子箱
秋晴れの、美しい一日です。庭では夫が、切り倒した木や廃材を燃やしながら、草を刈っています。
テラスから見晴るかすと、あらっ、草刈りの間に合ってないところに、この春移植した彼岸花が咲いています。この夏はあんなに暑かったのに、お彼岸を忘れないで、ちゃんと出てきました。
クズも花盛り、てんぷらにして楽しむなら今ですが、いかんせん、ギブスの身では、草ぼうぼうの傾斜地の中に入ってなど行けません。
まあ、足では何も見つけて来ることができなさそうです。
以前、息子の同級生のお母さんにいただいたお菓子の箱です。
落雁はきれいな缶や箱に入っているものが多くて、箱とお菓子の両方が楽しめますが、この箱は特にしっかりできていました。
白地に赤の鹿の子模様の和紙が貼ってあって、それはそれで素敵でしたが、年月が経って古びてきたので、十年ほど前に、補強のために柿渋を塗りました。
手鏡入れとして使っています。
驚いたことに、息子は長じてこの同級生と結婚したのですが、さらに驚いたことに、すぐに離婚してしまいました。
妹にもらった、お菓子の箱です。
何の変哲もない箱ですが、テディーベアが可愛いので、捨てられません。底にボール紙が張ってあるのですが、これを薄い木に張り替えたらいいかなと思いながら、なかなか時間を見つけられないでいます。
今回の入院中に、Mさんからいただいた、手づくりのケーキの入っていた箱です。
会津のお菓子屋さんの箱のようで、箱が絵馬の形をしていて、赤べこ(?)の絵がプリントしてあります。ちょっとおめでたそうな箱です。
カンボジアのパルメラヤシの葉で編んだ籠の包装や、ヴェトナムの、レジ袋ならぬ、草の籠も素敵ですが、日本の紙の箱もなかなか美しいものです。
これはお菓子じゃなかったかな、何が入っていたか忘れました。
もちろん中身の入ったものを、母にプレゼントしたのですが、数年たって、母が身辺整理をしたときに、箱だけになって返ってきたものです。まあ、空き箱をくれる方もくれる方なら、もらう方ももらう方ですが。
曲げわっぱなどと違って、桜の皮に似せたビニールが使ってあり、雑にできていますが、ちゃんとした木を使ってあります。包装にお金はかけられませんが、少ない予算で、こんなに薄くて面倒なものをつくるのは、ご立派としか、言いようがありません。
もしかして、中国製でしょうか?
2010年9月17日金曜日
なんの花?
ある日、入院していた病院の洗面所に、珍しい花が活けてありました。
「なんだろう、見たこともない花だけれど」
と、よく見ると、先の方に小さな白い花がついています。赤いのは、花ではなくて実だったのです。
実は、一旦花びらのように外に開いて、しかし、表皮が中に折れ曲がってくぼんで、それからはぐちゃぐちゃっと、様々な形をとっていました。表皮はずっとつながっていて切れ目はありません。
トウガラシ(ピーマン)の仲間でした。トウガラシにもこんな形のものがあったのですね。このトウガラシは、食べられないもので、ただの観賞用でしょうか?
見慣れた野菜や穀物が雑草として生えているのを見るのは、楽しいものです。
日本にも、ナスの仲間のワルナスビ(Solanum carolinense、北アメリカ原産)や、アマランサスの仲間のイヌビユ(Amaranthus lividus、南アメリカ原産)などが普通に見られますが、アフリカや東南アジアで雑草のスイカ、雑草のヘチマ、雑草の稲などを初めて見たときは、大いに感動しました。
野菜ではありませんが、園芸植物としか思っていなかった、オジギソウ、フウセンカズラ、ノボタン、グラリオサ、アロエなどが雑草として生えているのを見たときも、やっぱり感動ものでした。
原産地の南アメリカに行けば、トウガラシ、ジャガイモ、トウモロコシなどの雑草が、あちこちに生えているのでしょうか?見てみたいものです。
2010年9月16日木曜日
タイのサラカヤシ
半月の入院生活を送り、やっとのことで退院してきました。
イ ンドネシア、ジャワ島のソロの芸術大学で、さらにバティクを学ぶために留学するS先生を送る昼食会には、私は出席できませんでしたが、送別会に集まったS 先生、MさんとNさんが、その足で病院に寄ってくれました。退院間近だったこともあり、ちょっと賑やかなひとときを過ごしましたが、そのとき、S先生がタ イ物産展で見つけたという、サラカヤシの実をいただきました。
丸っこいジャワのサラカヤシ (ジャワではサラックと言うそうです)と違って、タイのサラカは、薄べったくて、ちょっと奇妙な形をしています。タイ(少なくても中部以北)では、以前は サラカはあまり見かけませんでしたが、今年の初めにタイに行ったときは、バンコクのデパートの果物売り場に並んでいました。
サラカヤシの実は、うろこのような、硬い乾いた外皮が果肉を被っています。
皮をむいてみると、果肉は小さいもので一つ、大きいものには二つから三つ入っていました。
左は小さい実の果肉、そして右は一番大きかった実の果肉です。
匂いはわりときついのですが、味はちょっと酸っぱくて、甘くて美味です。
これまで、比べたこともなかったのですが、タイのサラカヤシの種は、ジャワのサラカヤシの種(右上)と全然違いました。ジャワのサラカの種が、つや消しで黒っぽいのに比べて、タイのサラカの種は、表面のでこぼこが大きく、ちょっと透明感があって、艶があります。
サラカヤシについては、あまりはっきりしたことはわかっていません。
Zalacca edulis(Zalaccaはモルッカ諸島の現地名で、edulisは食用に供されるものという意味)の他に、Zalacca blumeanaなど、十数種類の原種があるようですが、もしかしたら、栽培種もできているのかもしれません。なにせ、日本にも輸出されているくらいですから。
それにしても、種の違いにはびっくりでした。普通、竜眼でも、ランブータンでも、同種の実の大小、種の大小、実の姿形の差異はあっても、種の形はよく似ていますから。
ジャワのサラカヤシの種です。
一つの実にだいたい三つの果肉片が入っていますが、種の横断面は、二面がほぼ平面で、その平面と平面の角度が120度くらいになっています。つまり、三つ合わせると円になる形です。
どれもみごとに同じような形で、球面と平面の間には、浅い溝が走っています。
ジャワのサラカの種は、二つ植えてみましたが、発芽しませんでした。バティクを一緒に習っているMさんも植えてみたけれど、芽が出なかったそうです。
もともと湿地に自生するヤシですから、十分水遣りしたつもりでも、水分が足りなかったのかもしれません。
タイのサラカの種です。
一番上の写真のうち、右の小さめのサラカ三つには、卵型の果肉が一つずつ入っていて、種の横断面はまん丸でした。
左二つの、大きめの実に複数で入っていた果肉には、横断面が円ではなくて、かまぼこ型の種が入っていました。
二つの果肉片が入っていた実には二つの種が入っていて、三つ果肉片が入っていた実の、一つの果肉は種無しでしたから、最初から種は二つだけ用意されているのでしょうか?
もっとも、このかまぼこ型の種を二つあわせても、横断面は、ジャワのサラカのような円にはなりません。
もっと平べったい種もありました。
タイのサラカヤシの種は発芽しやすいということです。
でも、まだギブスをはめていて、松葉杖をついている身で、大工仕事はおろか、草刈りも、稲刈りさえもできないのですから、今回は種まきはやめておくつもりです。
入院生活
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