2011年9月30日金曜日
2011年9月29日木曜日
シナアブラギリ・アブラギリ
Shigeさんのブログをのぞくまで、シナアブラギリ、アブラギリの存在を知りませんでした。
昔は、このシナアブラギリやアブラギリの実からとった油を、灯明に使ったり、和紙に染み込ませて油紙にして、雨合羽や傘にしたそうです。
イザベラ・バードの『日本紀行』にも、荷物を油紙で包んで馬に乗せて運んでいる様子が、記されています。
小学生のころ、「置き傘」というのがありました。
「こうもり傘」と呼ばれていた布の傘も、ちらほら普及しはじめていましたが、にわか雨に備えて、教室の高いところに、生徒の人数分、名前を書いてつるして、常備していたのは番傘でした。
雨が降りそうな日は、あらかじめ傘を持って登校しますから、めったに置き傘は使いませんでしたが、にわか雨が降ったとき、脚立に乗って、置き傘が次々と降ろされました。
番傘を開くと、ぷーんと油の匂いがします。下駄箱のあたりがその匂いで満ちることもありました。
懐かしい匂いです。
アブラギリの実を、あまりうらやましがるので、Shigeさんが浜で拾ったものを送ってくださいました。
種にしわしわがあるのがシナアブラギリ、愛知県田原市の伊良湖岬で拾われたものです。
渥美半島の伊良湖岬はとても美しい浜、いつか是非行ってみたいところです。
エボシガイが付着した種もあり、漂流の長さを物語っていましたが、残念ながら取れてしまいました。
シナアブラギリの実は、直径20ミリ、厚み12ミリくらいです。
こちらは、日本海側に漂着するアブラギリです。福井県美浜町で拾われたものです。
福井県はかつて、アブラギリの一大産地だったそうです。
アブラギリの実は長径が10ミリくらいでしょうか。
どのくらいの時間漂着していたものかわかりませんが、意外に軽いのでびっくりしました。油をとるということなので、ヒマやオリーブなどのように、もっと重いものを想像していました。もっとも、重いと漂流しません。
実は、三つに分かれて、三つの種が入っているようですが、送っていただいた中にひとつに、四つに分かれているものがありました。
シナアブラギリの花もアブラギリの花も、なかなかきれいです。いつかどこかで花や実を見てみたいものです。
2011年9月28日水曜日
2011年9月27日火曜日
小さな糸瓜
買った種子のうちの二つ目。これは、スパイキーボールとして紹介されていたものです。
ちょっと漂白してあるのでしょう。もっと目立たない色をしているものと思われます。
中をのぞくと、繊維が見えます。ヘチマ(糸瓜)の仲間です。
以前アップしたヘチマの野生種とのツーショットでした。
森と耕作地の境目や道の脇は、森よりよく日が当たるので、たいてい潅木が込み合って生えています。
そして、それにからまって伸びる蔓がいろいろあります。一見、めちゃくちゃに荒れた林に見えるのですが、そうやって人を入れないようにして、地味を回復していると言われています。
その蔓には、いろんな花が咲き、いろんな実が生って、とても楽しいところです。
2011年9月26日月曜日
羊の角
老舗の陶器屋さんで買った木の実が、ベイゴンフルーツという名前で花材屋さんで売られているということを、Tomokiさんに教えていただいたので、ネットで検索してみました。
確かにどの種子も、みょうちきりんな名前がついているのですが、いろいろ種類があります。
中から三種類ほど選んで、注文してしまいました。
送料+手数料の方が、高くついてしまいましたが。
そのひとつ、シープホーンと呼ばれているものです。
うずら豆と比べてみると、大きさがわかります。
こうやって見ると、本当に角のようです。
あてずっぽうですが、オーストラリアかニュージーランドあたりの、針葉樹の実でしょうか?
種は、うろこ状の表皮の中にあるのだと思いますが、熟したら、ぱちんと二つに裂けて、巻きながら種子を飛ばすのでしょう。
植物も、子孫を残すために、いろいろ考えるものです。
2011年9月25日日曜日
アオギリの小舟
私が種子好きになったきっかけの種子は、たぶんアオギリではなかったかと思います。
果皮が朽ちて(虫に食べられて?)葉脈だけになり、繊細なレースのように透けたところに、たくさんの種がついている美しい実を拾って、たいせつにしていました。
しかし、度重なる引越しで、いつのまにか壊れて、なくなってしまいました。
アオギリの実が欲しいので、苗をさがしてきて植えようかとさえ思っていましたが、家からそう遠くないところに、大きな木が生えているのを、最近見つけました。
アオギリはセンダン同様、種があちこち飛んで、うっかり放置していると、すぐ大きく育ってしまう木です。見つけたアオギリも、細い道が太い道と鋭角に合流するあたり、三角形の空き地に生えているので、植えたものではないのかもしれません。
昨日、車を停めて木の下に立ってみると、台風のせいで、木の下にはたくさんの実が落ちていました。
枝ごと落ちているものもありました。
アオギリは、三つから五つの種をつけるそうですが、種はすでに落ちてしまったのか、ざっと見て三個以上ついているものはごくまれです。最高四粒です。
今日拾ってきた実は、うまく乾燥できるでしょうか?
手にしたい理想の実は、種が多くついていて、果皮が葉脈だけ残して美しく乾燥したものです。時々、葉脈だけになった菩提樹の葉など売っていますから、薬品で処理できるのかもしれません。
果皮がもう少し乾いたころ、でも種が外れてしまわないうちに、もう一度拾いに行きたいと思っています。
2011年9月23日金曜日
2011年9月22日木曜日
2011年9月21日水曜日
種子展のカタログ
Shigeさんに教えていただいた、イナックスの種子展が、東京で開かれるのは12月ですが、注文しておいたカタログが、一足先に届きました。
テーマは、「種子のデザイン-旅するかたち」です。
「旅するかたち」ですから、もちろんフタバガキの種も載っています。
でも、あ~ん、ほかの種はちゃんと学名が記してあるのに、フタバガキだけは、「Dipterocarpaceae」と記してあるだけです。
我が家にあるフタバガキは、たぶん七種類、ここには八種類の写真が載っていますが、明らかに見たことのない種が、二つ三つあります。
種を隠すように羽がついている、これはなに?
東京での種子展が待ち遠しいことです。
載っている写真の中には、これまでに見たことがない種もありましたが、サイズが小さいため、身近にありながら気がつかなかった種もあります。
左ページ下のウバユリとタカサゴユリの種はブログでアップしたことがありますが、右ページのキリは、家の裏に大木が並んでいるというのに、全然知りませんでした。いっぱい実も落ちているというのに。
そして、左ページ上段の右はイタドリ、左はオトコエシでした。
2011年9月20日火曜日
おにぎりヒルギ(!?!)
サゴヤシの実をさがそうと、あちこちの箱の蓋を開けていたら、ヒルギがありました。
ブログを書きはじめたころに紹介しているのですが、おにぎり型の実は、
「ホウガンヒルギかもしれない」
と、いい加減に書いてあります。
ぜんぜん違っています。
これはなに?
欠けていますが、
先は、ヒルギ同様、四枚のとがったようなものの形跡があります。
そして、横腹には、白い縦筋が漆喰を塗ったようについていて、
栗のように、袴をはいた形になっています。
これでは、泥地につきささって芽を出すことができない、浮かんで漂っていくのでしょうか?
Tomokiさん、ご存知だったら、教えてください。
2011年9月19日月曜日
松ぼっくりじゃないよ!
昨日はお天気もよく、近所の骨董市はにぎわっていました。
でも、そんな、骨董市にお誂え向きの日に限って、全然欲しいものがなかったりします。
何も買わず、帰ろうとしていて、木の実を見つけました。手にとってみると、
「それは、松かさだよ」
と、お弁当を食べていたおじさん。振ると、ことことと種の音がします。
「いくらかしら?」
「・・・300円」
お金を取り出したら、おじさん、
「えっ、買うの?」
と、なぜだかびっくりしていました。
生り口から見たところです。
形は、サゴヤシの実にそっくりです。
でも、大きいんです。
中段、下段の右端が、私の持っているサゴの実らしきもの、中段の二つは不明、下段の白っぽい三つは、Tomokiさんにいただいた、ラタンの実です。
今回手に入れた、大きな実は、直径は8.5センチもありました。
2011年9月18日日曜日
食べてみました。バナナの花
昨日は、待ちに待っていた、息子一家の来る日です。
なぜ、待ちに待ったかって?
せっかくだから、一緒にバナナの花を食べようというのです。
花を採りました。
長さはたったの15センチ、短い花です。
つくるのは、クイッティオ・パッタイ、タイの焼きビーフンです。
上にかけるピーナツは、細かく砕いておきます。
そして、バナナの花を切って、皆に食べさせる前に毒見です。
ん?
切るそばから、さぁっとあくが出て、真黒になります。かまわず切り取って食べてみると、味はよいものの、何枚か捨てたのに、苞葉が硬いし、あくが唇に残って接着剤のようにぺたぺたします。
タイの食堂では、切り口がしなびたようなバナナの花がつけ合せになっている店もありました。
「切ってしばらくしてから使うのかしら?」
でも、新鮮なものもあったはずです。
水に浸せば、あくが抜けるでしょうか?
切ってすぐに水に入れてみると、あくの出方が少しおさまります。
でも、数分経って、裏返してみると、やっぱり黒くなっています。
「こりゃぁ、駄目だ」
というわけで、バナナの花を食べるという計画は、きっぱりあきらめました。
花がこんなにあくが強いなら、青い実をスライスして食べるのも、無理かもしれません。まあ、バナナといっても、数限りなく種類がありますから、花や青い実の食べられるバナナは、限られているのかもしれません。
タイのお店では、薄切りにしたバナナの花とともに、生のにらを長いままでつけ合せにします。それもやめて、レモンだけつけ合せにすることにしました。
そして、銘々で味を加えるための調味料は、つぶしたピーナツ、刻んだ唐辛子に酢を加えたもの、ナムプラー、と砂糖です。
すったもんだした、バナナの花抜きのクイッティオ・パッタイ。息子たちが到着したので、あわてて写真を撮ったら、とっても美しくない盛りつけでした。
2011年9月16日金曜日
勝手にマメ科
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