2010年10月31日日曜日
小さい二枚貝
巻貝とともに、二枚貝も、調べてみたのですが、なかなかわかりません。
中段はネズミノテかとも思いましたが、それにしては、厚み(高さ)がありません。
下段左はミノガイでしょうか?右はこんもりと高い貝で、放射状に肋が刻まれています。
一枚目の写真の、上の段の真ん中あたりの三つの貝は、表だけでなく、裏もしわしわしています。
こちらは、はまぐりの仲間でしょうか?すべすべしています。一番大きいもので横幅が30ミリです。
以前、Shigeさんに教えていただいたように、タマガイ科の貝に穴を開けられて肉を吸われ、命を落とした貝がたくさんあります。
下の段の二つは、左右対称になっていません。蝶番のあたりが、ちょっとくびれていて、同心円状に肋が刻まれています。
縦より、横に広い貝の、上の二段は、ウグイスガイ目、フネガイ科でしょうか?
下の段にはアサリのような模様の見える貝もあります。
こうなったら、お手上げです。全体ではなくて部分でしょうか。
しっかり波に洗われています。
2010年10月30日土曜日
巻貝
空いた紅茶缶を並べようとして、満員のブリキ缶の棚に、籠が混じっているのを見つけました。昔、クマシの市場で、少年が持って歩きながら売っていたのを買ったものです。
籠を別のところに置こうと、持ち上げたら、ずしりと重い。開けてみると、中に貝殻が入っていました。
しまったときは、ただの「貝殻」でした。でも、今ではちょっと貝殻を見る目が違います。
貝の図鑑も買ったし、種や石ほどではないけれど、ちょっぴり貝への愛情も出てきています。
とりあえず、巻貝と二枚貝に分けてみました。
どこで拾ったのかも覚えていませんが、貝を拾う可能性があったとしたら、タイのプーケットの海岸ではないかと思います。30年前に家族で一度行っただけですが、プーケットは、まだ漁村がたくさん残っていて、二階建て以上の建物もなく、宿泊施設といえばバンガローしかない、鄙びたところでした。
貧弱な知識で、わずかに識別できるのが、タカラガイくらいです。
それでも図鑑(日本の貝の図鑑)を見ると、下の段の中央近くの平べったい貝は、ハグルマシタダミの仲間に見えます。直径は15ミリあります。
タカラガイも、種類まではわかりません。
これも、カサガイだとわかるくらいで、それ以上わかりません。
もっとも、左端はカサガイではないのかもしれませんが。
2010年10月29日金曜日
虫の好きな色
鳥は赤が好き、で、虫は白や黄色が好きです。
四角豆の花です。楚々として美しいこと。薄青色です。
プノンペンの、川沿いのレストランの名物料理は、牛タンを焼いたものでした。つけ合わせには、バジルなどいろいろなハーブと、生食用の丸ナス、若くて青いバナナを皮ごと薄切りにしたもの、四角豆の薄切りなどがついていました。
牛タンと数種類の生野菜・ハーブを一緒に食べると、口の中で絶妙のハーモニーを奏でました。
四角豆は沖縄ではうりずん豆と呼ばれています。
うりずんは、旧暦2月から3月を表す言葉で、新緑のころのことです。四角豆が、新緑のようなさわやかな黄緑色をしているので、うりずん豆と名づけられたそうです。
ピーナツの花は、ずいぶん控えめに咲いていますが、虫にはよく見えるのでしょう。
虫に受粉してもらったら、子房と花托との間を伸ばして地中に入り、そこで結実します。
これは、整体師のKさんの畑のピーナツです。
我が家にピーナツを植えたら?
とっくにイノシシや狸の餌食になっていたことでしょう。昔、我が家に隣接している畑で、千代さんがピーナツを栽培しことがあったそうです。
そのピーナツは、一夜でイノシシにすべてやられてしまいました。残念で、以後、千代さんの畑は私たちが越してくるまで10年以上使われず、荒れ放題で、足も踏み入れられませんでした。
今は、果樹園になっています。
2010年10月28日木曜日
2010年10月26日火曜日
大きさ比べ
以前、別々にアップしたものばかりですが、熱帯の実の、長さを比べてみました。
右端のモダマ、世界一の大きさを誇る豆ですが、莢もやっぱり一番長いようです。この莢は80センチほどですが、150センチになるものもあるそうです。
150センチといえば、私の身長に近い!そんなに大きな莢を見てみたいものです。
次に長いのが、左端のペカーの舟でした。高く伸びた枝の先にぶらさがった実がはじけて、羽のような種が飛んで行きます。
健闘しているのが、左から二番目のホウオウボク(火焔樹)、その次のバライロモクセンナ、そしてひょろっと長いナンバンサイカチ(ゴールデンシャワー)などマメ科の実です。約60センチです。
どれも個体差が大きい莢たちです。
振ると、ホウオウボクだけは豆がじゃらじゃら音を立てますが、バライロモクセンナとナンバンサイカチは、沈黙したままです。
どれもおいしいのか、拾おうとするとたいてい中に虫が入っています。そして、木から落ちるとすぐばらばらになってしまう、分解の早い莢たちです。
バライロモクセンナは、熱帯に数々ある、「桜」に見立てられる花のなかで、私がもっとも好きな花です。
蕾が濃い桃色、開くと最初はピンク、だんだん白くなるのですが、さらに新しい花が開いていきますから、白から濃い桃色までのグラデーションが、美しいのです。
この中では一番短いのは、マングローブのヒルギですが、ヒルギの中では長い方でしょうか。このまま落ちて、突き刺さって芽を出します。
2010年10月25日月曜日
2010年10月24日日曜日
宝物?
下の妹が、母の誕生祝につくった磁器の小箱です。
妹は私と正反対で、不要なものを持たないことを身上としています。生活はあくまでシンプルですが、生業としていた焼き物も、すっかりつくらなくなりました。妹は何も言いませんが、たぶん、ものをつくり出すより、つくらない方がいいという、ポリシーでつくらないのだと思います。
使いやすい、茶碗、皿小鉢をつくっていたので、残念なのですが。
母の飼っていた猫も、誕生祝にさりげなく参加しています。
しかし、どうして、母の誕生祝が私の手元に?
母も、妹ほどではありませんが何も持たない人で、身辺整理をしたときに、何でも持つ私に回ってきたということでした。
私は、犬の親知らずを入れています。
2010年10月23日土曜日
赤い実の秋
2010年10月22日金曜日
種になりました
やっと、松葉杖を使わないで歩く許可が下りました。
といって、すぐすたすたと歩けず、右足をかばうような、変な格好で歩いています。
庭を歩いてみたら、春から夏にかけて、食卓をにぎわせてくれた山菜たちが、実りの季節を迎えていました。
とり忘れた山椒の実は、熟れて宝石のように光っていました。
ウドの実は、八つ手の実にそっくり。いろいろなカメムシたちが集まっています。
まだ花の咲いているウドもありました。こちらに集まっているのは蜂たちです。
誰かが、ウドの花のてんぷらは美味しいと、言っていたような、言っていなかったような。
試してみたいような、みなくてもいいような。
勝手にどんどん生えては、勝手に枯れるタラの木も、たくさんの実をつけています。
2010年10月21日木曜日
ダルマヒオウギ
ダルマヒオウギは、葉が、板を重ねた檜扇(ヒオウギ)に見えることから、名前がついたそうです。
あまり丈の高い草花は、倒れるのが困りものだし、さりとて昨今流行の、超矮性種も好きじゃないし、というときに、ほどよい高さで、花もきれい、実も楽しめるので、ダルマヒオウギは気に入っています。
もっとも、ダルマヒオウギも元をただせば、自生種ヒオウギの古くからの改良種で、矮性されているようですが。
夏には、こんな花を咲かせます。たった一日しか咲きませんが、次々と咲きます。
そして今ごろ生る、真っ黒い種の可愛いこと。最初は達磨型の緑の袋に包まれていますが、破れて、やがて落ちて、次の年にはあちこちから芽を出します。
手間が要らないも、嬉しいところです。
2010年10月20日水曜日
2010年10月19日火曜日
蜂の巣
先日、次男が遊びに来て、
「草刈りやってあげようか?」と、言います。
「嬉しいわ。やって」
ところが、ちょっと外に出た息子、
「ダメだ、スズメバチがいっぱい飛んでいる」
「えっ。アシナガバチの間違いじゃないの。攻撃しなけりゃ、問題ないわよ」
もう一度出てみて、
「だめだ。怖くてできない」
そんなに、スズメバチが飛んでいたかしら?
確かに、軒下に一つ巣があります。でも、気に入らなかったのか、空っぽのようです。
ソフトボールより小さいくらいの巣です。
結局、草刈は、提案だけでした(笑)。
クマバチやアシナガバチはよく飛んでいます。生垣に、草を抜こうと手を突っ込んだら、アシナガバチに刺されたこともありました。でも、いちいち気にしていたら暮らせません。
と言いつつも、気をつけるに越したことはありません。
切れたアキレス腱の手術をした日に、麻酔のお医者さんがちょっと遅れたため、私は所在無く、手術台に横になっていました。執刀医二人が四方山話をしていたのを聞くともなしに聞いていたのですが、それによると蜂に刺された人が、毎日のように病院に来ているようでした。
今年も、アシナガバチの巣を拾いました。
こんなものを拾っても、べつにどうってことないのですが。
イノシシ登場
2010年10月18日月曜日
お菓子を包んでいたヤシの葉
タイ、ラオス、カンボジアなどで、お菓子を包むのにもっともよく使われるのは、バナナの葉です。
バナナの葉で包んでから、蒸したり焼いたりしたお菓子もありますが、できあがったものを、バナナの葉でつくった舟形の器に乗せたり、小さな四角に包んだりしたお菓子もあります。
菖蒲に似た、トゥーイ(タイ語)という葉も、香りがよいので、包むのによく使われます。竹も使われます。
バナナやトゥーイの葉は、すぐにしなびてしまうし、甘いもち米を詰めて、焼いたり茹でたりした竹は、手で裂きやすいように、また、売り歩くのに重くないように、外皮をほとんど削り取っているので、裂いた後はただのゴミになり、捨てるだけで手元に残りません。
その点、ヤシの葉で包んだお菓子の包みは、丁寧に復元しておけば、いつまでも形をとどめています。もっとも、これとて、誰も取っては置かないものですが。
パルメラヤシの葉の、細長い包みには、もち米の粉をココナツミルクでこねて、蒸したお菓子が入っていました。
買ったのは、カンボジアの小さな町の、食堂の前でしたから、朝ごはんは食べたけれど、もう少し何か食べたい人や、旅の途中で食べるために買う人を目当てに、朝早くつくって、売りに来ていたものでしょう。携帯にはうってつけの、素材と形です。お菓子に地方色があるのも、おもしろいことです。
もともとは、細く裂いたヤシの葉を使っていたのでしょうけれど、これはビニールで結わえてありました。
ビニールの荷造りテープは、4センチほどの幅で巻いたものも売っていますが、ちょっとしか使わない人のために、2メートルほどに短く切ったものも売っています。
これは、その紐を細かく細かく裂いて、何本にもして使っています。中に入っているお菓子は小指より細いくらい、手間はかかりますが、つくる人は、そんなことは厭いません。
3本組とか、5本組で売られている、お菓子でした。
2010年10月17日日曜日
種の舟
ツノゴマの写真を撮らせてもらいにMさんの家にうかがったとき、素敵な莢が目につきました。
初めて見るもので、Mさんの話では、ツノゴマを買ったとき、花屋さんがくれたもので、アフリカのものらしいとのことでした。
硬い舟型の莢で、中は彫刻刀で彫ったように、凹凸がついていました。
初めて見た莢なのに、どこかで見たことのある懐かしさ。
とりあえず、写真に撮らせてもらいました。
それっきり莢のことは忘れていましたが、今日、織物の道具の杼(ひ)を見て、「あっ、これに似ていたんだ!」と、気がつきました。
形といい、大きさといい、そっくりでした。確か、韓国(タイ?)の杼だったと思います。
経糸(たていと)に、どうやって緯糸(よこいと)を通そうか。杼にはいろいろな工夫があるのですが、この立てることのできない、短い杼は、いったい何を織るのに使われたものでしょうか?
2010年10月16日土曜日
ローズマリー
タイの友人が、初めてモロヘイヤを見たとき、「これってソラマメじゃないか」と、言いました。
確かに、豆が空を向いています。
今年のモロヘイヤは、あまり食べないうちに実がなってしまいました。
タイでは、畑で雑草の中に、モロヘイヤの仲間を見つけました。もっと小さな、でもそっくりの実がなっていました。
真鶴のMさんからいただいた、ローズマリーです。手が行き届かなくて、雑草に埋もれそうになっていますが、いまだに柔らかそうな葉をつけています。
少々摘んで来て、
塩コショウした鶏肉と、ジャガイモ、ニンジン、まいたけに振りかけて、しばしオーブンで焼きました。
相変わらずの手抜き料理でしたが、美味しくいただきました。
ローズマリーは、だんだん大きく育っていますので、来年あたりは花が咲くでしょうか?
今日の筑波山です。冬至に向かって、夕日はどんどん左に移動しています。
2010年10月15日金曜日
本と現実
息子が、東京郊外の広い家から、都心の狭い部屋に引っ越したとき、入りきれないものを預かりました。甘い?いえ、息子の家に、どっさりガラクタを預けていたこともあるので、おあいこなのです。
大切と思われる本は室内に置いてありますが、あとは、庭に積んでブルーシートを掛けただけという冷遇です。息子が何度もさがしていた『世界の文学』が、そのブルーシートの中から、半分はだめになって見つかりました。濡れてかびた本ほど、始末の悪いものはありません。
これを機会に再整理する息子を手伝って、本を仕分け、いらない本をもらいました。
まあ、捨てるにしても、一度は目を通そうと思いまして。
なかに、荒俣宏の本が何冊かありました。
はっと、あることを思い出した私。息子に、
「ねえ、おかしいのよ。テレビの鶴瓶の家族に乾杯で、奄美に行った荒俣宏が、パイナップル畑を見て、『これがパイナップル?初めて見ました。こんな風に生るんですね』って言って、感動しているのよ。どうして?」
荒俣宏の植物図鑑は、私の愛読書です。『花の王国』の、園芸植物、薬用植物、有用植物、珍奇植物の4冊はどれもおもしろく、今でも見はじめると夢中になってしまいます。そんな、荒俣宏が、どうしてパイナップルの生り方を知らないか?信じられません。
「物書きなんてそんなものだよ」と、息子。「本と現実とは別なんだよ」
「そんなあ。だって、絵をいっぱい持っているんだから、いやでも覚えるでしょう」
そして、この本を、捨てようかどうしようか、ぱらぱらとめくっていたら、ありました!
なんて、間がいいんでしょう。パイナップルの絵です。
池澤夏樹が、自然保護運動が腰砕けになるのは、机上の議論ばっかりで、保護活動家が現実を知らないからだ、と言っていましたが同感です。
熱帯林保護の会議のためマレーシアのペナンまで行っても、目と鼻の先にある熱帯林には足を踏み入れない、世界の活動家をたくさん見ましたから。
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