2013年7月30日火曜日

古代米


夫の古い友人かわまたさんは、 山向こうの雨引観音で、お百姓さんになっています。
先日遊びにいらした時、山のような野菜といっしょに、古代米も持ってきてくださいました。
いただいた時のまま、引き出しに入れて置いたら、コクゾウくんが羽化してぶんぶん飛ぶようになったので、湿気の多い毎日ですが、晴れ間を見て干しました。


それにしても懐かしい。
我が家ではずいぶん前に絶やしてしまった緑米です。


今年、夫は多忙、私は体調不良でとうとうお米をつくれなかったので、赤米も絶やしてしまいました。
もっとも、赤米は近所のこうじさんに分けたので、再開する時はもらえるでしょう。


そして黒米。
黒米は、他の稲とはずいぶん姿が違います。茎はがっしりして短く、穂のつき方も不思議な感じ、脱粒性も高いのです。


昨日は一日雨。今日もどんより曇っているので、居間に置いておいた古代米には、猫のトラの足跡がありました。
精米して、ちょっと温度が高くなったお米を冷ますため、籠に入れて置いているときも、お米の上に必ず乗って、歩いてみるトラです。



懐かしい米たち。
先日一つまみずつ、三分搗きのコシヒカリに入れて炊いてみたら、やっぱりちょっと固かったので、今日は古代米だけのブレンドで、一日水に浸し、圧力鍋で炊いてみるつもりです。
それから、三分搗きにするかどうか、考えます。

追伸:


午後見ると、トラがお米の上で寝ていました。


2013年7月29日月曜日

オリーブの木

オリーブの木を初めて見たのは小学校高学年か、あるいは中学校一年生の頃、遠足で行った瀬戸内の牛窓で、日本では珍しいオリーブ畑を見ました。全体に白っぽい印象、木はそう大きくなかったような気がします。

このあたり、茨城県でも、ときどきオリーブの木を見かけます。
オリーブの木は、温暖で雨の少ないところに育つとばかり思っていましたが、
「この木から、実が採れたのよ」
と、ひょろひょろの木を指さされて、「へえぇ」と思ったこともありました。
 

先日、所用でつくばのギャラリー・カフェのShingostar LIVINGに行きました。
いつもは通り過ぎる庭に座って入口のあたりを見ると、このあたりでは見たこともないほど大きく育ったオリーブの木が目に留まりました。
私が日本で目にした中で、たぶん一番大きなオリーブの木です。

Shingostar LIVINGが古い蔵を改装してお店をはじめたのは、そう古いことではありません。
「オリーブの木はもとからあったんですか?」
マスターのしんごさんに聞きました。
「いや、植えたんです」
「えっ、十年やそこらでこんなに育ったの?」
「そう、自慢なんですよ」
関東でも、条件があったら、オリーブがこんなに育つものかと、びっくりしました。

パレスチナ(ヨルダン川西岸)ではたくさんのオリーブ畑を見ました。
中には、樹齢千年以上の木もありましたが、背はそう高くなく、ただ、枝を払ってきたためか、ごつごつとうねった幹の太さが歴史を物語っていました。
また、収穫時で、下にシートを敷いて、木に登ってゆすり実をばらばら落とすのを見たこともあります。パレスチナも場所によっては冬に雪が降るところもあるくらいですが、湿度は日本とまったく違い、一週間もいれば、肌がカサカサのしわしわになるくらい、乾燥しています。

Shingostar LIVINGの木は、幹はまだ細いとはいえ、立派な大木でした。


「もしかして、このエゴノキも植えたの?」
「そう」
我が家のはほとんど育たないので、エゴノキは成長が遅い木だと思っていました。
「十年前はどの木も小さくて、すかすかでした」
そう言えば、前は道路からよく見えていた蔵が今ではまったく見えず、うっかり通り過ぎるところでした。

つくばは八郷よりコンクリート面積が多そうだから、暖かいのかしら?いえいえ、八郷がまったりしている時でも、つくばには筑波おろしが吹いたりしています。
私もオリーブの苗を買ってみたくなりました。


2013年7月28日日曜日

ヤマユリの花

私の住んでいる八郷の、町の花はヤマユリです。
この時期、ヤマユリが山に咲き乱れて、かつては村全体にいい匂いが漂っていたそうですが、人に掘られ、里近くに降りてきたイノシシに根を掘られ、すっかり少なくなりました。

少なくなったとはいえ、滝まで登る山道の両側には、ちらほらと咲いています。


手折ってなら、いいだろうと、一本いただいて来ました。


華やかなこと!
小春の祭壇の周りが、ぱっと明るくなりました。



2013年7月27日土曜日

ヒルがいた!

「えっ、なんで?どうして」
朝、新聞を取りに行って、玄関を入ろうとしたら、ヒルが歩いています。
サラワクの熱帯林の中や、カンボジアの水辺では出逢ったことがあるけれど、日本で出逢ったのは初めて、しかも玄関先でです。


一見、変なミミズかと思ったのですが、


この頭の先、それに色も違います。
動揺しながらも写真を撮り、撮ったかと思うと踏みつぶしてしまいました。

犬猫にヒルがつく心配までしなくっちゃならないなんて。
このところ湿気は高いけれど、我が家は丘で、湿度も低い場所です。まさか、ヒルを見るなんて、思ってもいませんでした。



2013年7月26日金曜日

カラスウリの花


夜はイノシシに出っくわすのが恐ろしくて、外をふらふら歩けない私。


いつもの年なら、目の届く範囲は草刈りを怠らない私。


今年は朝方に、カラスウリの花を何度も見ました。
というのは、草刈りが十分でなかったから。記念撮影の後は、迷わず切って捨てました。



2013年7月25日木曜日

キボシカミキリ


いやはやお久しぶりでした。
夫の元同僚夫妻が、夏休みで帰省中のお嬢さんとお孫さんとともに遊びに来てくれて、25年ぶりに再会したのでした。

夫はてんぷらを振舞いたい、天気予報は昼過ぎから雨、そこで、以前用意したけれど一度も使っていなかったテントを張りました。
予報より早く、食事の最中に雨が降りはじめましたが、濡れるとことなく、てんぷらを堪能することができました。


さて、敷地が斜面になっているので、テラスは地上3メートルくらいの高さです。しかし、近くに植えてあるいちじくの木は、大きく育っていて、


テラスから手を伸ばせば届きます。


そこに大きなキボシカミキリがいました。
カミキリムシはいちじくの敵、と言っても四歳児の見ている前でつぶすのもどうかと思ったのですが、そうだ!プレゼントすればいいことに気がつきました。

こうして、キボシカミキリは赤いネットに捕獲され、ちりちり怒っておりました。
約一時間後、さずがカミキリ、袋を破って出てきました。そこで、ぶつぶつ穴を開けた箱に入れ替え、いちじくの新芽とともに、四歳のたいようくんに抱かれて去って行きました。



2013年7月24日水曜日

辛抱強いよ


つくばいの横のかきつばたに、蜘蛛が巣をつくっています。


見つけてから五日も経つのに、巣はちょっと修正跡がありますが、蜘蛛は同じ姿です。
「同じ姿勢で、どっこも痛くならないの?」


最初は巣の形に興味をそそられていましたが、


今では、同じ姿勢の蜘蛛に脱帽!



2013年7月23日火曜日

アオギリの花


アオギリの花が咲いています。
 

一昨年は鈴生り、昨年は不作。今年は平年並みといったところでしょうか。


実はおもしろいけれど、アオギリは花もなかなか素敵です。


もとは、アオギリ科でしたが、今はアオイ科だそうです。



2013年7月22日月曜日

アンデス気分


夫の古い友人かわまたさんが、山一つ越えたところでお百姓さんになっています。
残念ながら、お連れ合いは田舎にずっと暮らす気分じゃないとかで、一人で何もかもやっていらっしゃいます。
先日、たくさんの野菜や古代米を持って遊びに来てくれました。
その中にあった、赤いジャガイモ。


洗うと、もっと色鮮やかになりました。
色を生かして食べるには、やっぱり蒸かすのが一番でしょうか。


というわけで、しばし蒸かします。


さて、いい具合に蒸しあがって、


切ってみると中もほっこり暖かい色。



バターを乗せて、いただきました。
極楽、極楽。



2013年7月21日日曜日

埋もれちゃった



三ヶ月ほど、草を刈らなかったら、このありさまです。
ホオノキのちび苗は、ちゃんと生きているでしょうか?


 注意深く刈ると、いました。 葛がぐるぐるに巻きついています。


やれやれ。なんとか一息つけました。


さて、二夏目ですが、どのくらい育つのでしょう。



2013年7月20日土曜日

またあった!


草を刈っていて、見つけました。
不味い方の木の、早生りいちじくです。
「でかっ!」


12センチ、普通のいちじくの二つ分です。
「どうせ不味いでしょうよ」
と言いながら、夫と半分こして食べたら意外と美味!たぶん、先が割れて、秋口だからそこに夜露が入って不味くなるのかもしれません。

この木は鳥に知られていて、早朝に全部食べられてしまいますが、このごろは袋掛けもせず、鷹揚なものです。もう一本がやられるようなら、そんなのんきなことを言ってはいられないでしょう。

先日遊びに来た姪の娘のみおちゃん、ナスのヤム(タイ風サラダ)を食べながら、
「私、食材だとナスとイチゴが一番好き。おばちゃんは?」
と聞かれました。
「たぶん、いちじくかなぁ。他のものを買ってきたら、夫や息子に食べさせてやりたいと思うのに、いちじくだけは、誰にも見つからないように、一人で全部食べていたもの」
と答えました。
今は、季節外れにいちじくを売っているのを見ても、我が家に生ったので堪能しているので、買うことはありませんが。





2013年7月19日金曜日

早、秋!


まだまだ実が小さいいちじくですが、


一つだけ大きく育った実がありました。
いちじくの木は二本あって、毎年早生りの実がつきますが、気候との関係か、早生りはうまく育たなかったりします。


でも今年は、どちらの木の早生りもちゃんと育ちました。
ただ、なんとなく不格好です。


柔らかくなったので、食べてみました。


中もおいしそうじゃなかったけれど、見てくれに反して、美味でした。



2013年7月17日水曜日

すもももももももものうちだけれど、やっぱりももだ

たけさんがきて、おしゃべりしていました。
「今年は、ちよちゃんちの桃いっぺえ生っとるど」
「そう?」
「すげぇよ。いっぺえだ 」

私たちが八郷に来るまで、この丘の上の畑はどこも、何年も放棄されていました。
我が家の裏手のちよさんの畑も、三十年ほど前に、落花生の収穫期に一夜でイノシシに掘り返されたことから、農業で生きる時代でもなくなっていたこともあって、放棄されました。戦中戦後のお茶の栽培からはじまって、サツマイモ、ミョウガ、ウドなどなど植えていたという畑跡地は、私たちが来た当時は、イバラ、葛、篠竹まど入り混じって、もう足も踏み入れられない状態でした。

ところが私たちが住みついてから、あたりに人の気配が漂うようになりました。
野うさぎも遊び場を替え、ちよさんの家でも、息子のひろいちさんが果樹を植え、草を刈ったら出てきた蕗やミョウガを摘むようになり、やがて看護師さんでもう農業はまっぴらだったはずのえいこさんが、一部で野菜もつくるようになりました。


たけさんと桃の話をした日の夕方、ひろいちさんが桃を持ってきてくれました。
「あんまり消毒してないから、虫が入っているかもしれないけれど」
願ったりです。

桃の実と言えば、その昔、祖母の弟の家に木があって、季節に行くともいでくれました。家にも桃の木があったのだけれど、お雛祭りに花を楽しむだけ、一度も実が生ったことありませんでした。
そのため、桃は栽培が難しいものだと、子どもの頃から信じ込んでいました。

でも、袋掛けもしないでこんな実が、しかも摘果しないのにいっぱい生るとは驚きでした。
15個いただきましたが、たけさんちにも、くみさんちにもおすそわけあったはず、大豊作です。

こうやって見ると、実の大きさがわかりませんが、


我が家のすももと比べてみるとよくわかります。
すももは普通のサイズです。



まるで、練り切りでつくったお菓子のような、美しい桃でした。


2013年7月16日火曜日

遅れてきた反応


以前、友人Kがトラへのお土産にマタタビを持ってきてくれたことがありました。
そのとき、さっそくトラの前に差し出してみましたが、関心の高さは、今一つでした。

その後、マタタビの枝は糸巻きの管の長さに切り、韓国の杼に入れて飾ってあります。


しばらくして、きれいにそろえて置いてあるはずのマタタビが、散らかっていることがありました。
最初は、トラが間違えてひっかけたのかと思いましたが、片づけても片づけても、そこだけ乱れるので、やっとマタタビと遊んでいるのだなと気がつきました。


今日も遊んだ痕跡を発見。

杼の中にマタタビが残っていましたが、ときには全部ひっくり返していることもあります。
生木に近いものより、ある程度乾燥した方が香り成分が強く発散されるのでしょうか?
毎日ではなく、月に一度くらいの割合で乱れていますが、マタタビはいつまでもトラのよいおもちゃになっているようです。