2018年12月31日月曜日

シロハラ


玄関を開けて外に出ると、生垣のあたりで、カサッと音がしました。
「猫かな?」


鳥でした。
カメラを取りに家の中に入り、出ようとしたらトラも一緒に出たがります。
「だめだめ、いなさい」
トラを閉じ込めて出て見ると、鳥はまだいました。
飛んでいかないなんて、怪我でもしているのでしょうか?


今まで、間近で鳥の写真が取れたためしのない私ですが、ばっちり。
シロハラでしょうか?

と、トラが自分の出入り口から勝手に出てきたので、急いで抱き上げ家の中に入りました。
シロハラは無事にどこかに帰ることができたでしょうか?





2018年12月30日日曜日

クワイ


茨城県内のスーパーマーケットで、初めてクワイにお目にかかりました。
これまで、このあたりの人たちはクワイを食べたこともなければ、売ってもいないのが残念だったのですが、つくばの町などには県外からの人も増えて、需要ができたということでしょうか。
もっとも、このあたりでは誰もクワイを育てていない、中国産です。


クワイは、形といい色といい、ほんとに絵になる野菜です。


クワイ(Sagittaria trifolia L. 'Caerulea')は、オモダカ科の、水生多年草であるオモダカ栽培品種です。
アジアをはじめ、ヨーロッパ、アメリカの温帯から熱帯に広く分布し、野生種は東南アジア原産といわれていて、栽培品種は中国でつくられました。おもに、水田や大河の河口近くの湿地で栽培されています。
日本には、平安時代に中国からもたらされたとされています。

クワイに形や食感が似ていて、中華料理に使われるものに、ウォーターチェスナッツ(water chestnuts、Eleocharis dulcis)があります。
日本語では、クログワイに対して、シログワイと呼ばれるそうですが、シログワイという単語はあまり聞いたことがありません。
しかも、シログワイの方が、表皮は黒いのです。



中華料理では、クワイ(黒慈姑、クログワイ)は、ウォーターチェスナッツと似た使い方をされますが、まったく違うもので、ウォーターチェスナッツは、カヤツリグサ科の植物の根茎です。

海抜50センチという低地のバンコクには、1980年代まで湿地がたくさん残っていて、湿地という湿地にはスラムがありました。
スラムの中には車は入れませんが、湿地から湿地に渡した、すれ違える程度の木の細い橋が網の目のように張り巡らされていました。
そんなスラムで、あるとき、何人か集まってバケツ一杯の黒くてひらべったい球根をむいているのを見たことがあります。


それが、生まれて初めて見た、生のウォーターチェスナッツでした。
日本では、今はどうでしょうか、昔は缶詰になったものしかありませんでした。



さて、たくさんのクワイを鉢に並べたところはいい景色でしたが、写真を撮るのを忘れました。
これは今朝、たった二つだけ残っていたクワイです。










2018年12月29日土曜日

再生


須知さんの「木のたまご」はウリバカエデ、ヤマツツジ、コナラという三種類の落葉樹の寄せ植えでした。
苔が美しかったのに、わりと早くに乾燥させ、枯らしてしまいました。
昨年の秋、この植物の寄せ植えをした「森の響」さんに、手入れ方法を聞こうと、持って伺ったたことがありました。しかし、ひどい風邪をひかれていてお話もできず、そのときはやむなく持ち帰りました。
その帰り道、うっかりしていたことに、鉢が車の中で倒れて、ウリバカエデの主幹は、ぽきっと折れてしまいました。

というひどい状態で、寄せ植えはまた夏を越したのですが、やはりなんとかしたい、冬の手入れの方法も聞きたいと、一か月ほど前に、また森の響さんに行ってみました。

開口一番、
「よく大切になさいましたね」
と言われて、耳を疑ってしまいました。見るも無残な姿だったからです。
でも、木たちは枯れていなかったそうでした。実は、この木たちには最初から、鉢がちょっと小さすぎたのだそうです。だから二年以上持てば、よしとしなくてはならなかった、そして、そのまま植え替えても木にはかわいそう、庭かあるいは大きめの鉢に植えてやってください、と言われました。
庭にはコナラもヤマツツジも生えているので、正直要りません。ウリバカエデも小さくて、どこかに植えても見失いそうです。
というわけで、一回り大きな鉢に寄せ植えしていただきました。


相変わらず、見栄えがしません。
鉢を室内に置いたり外に出したりしているので、葉は枯れているのにきっぱり落ちず、中途半端にくっついています。
しかし、曲がっていたウリバカエデは、まっすぐに植えていただいています。
春になると新緑が美しくなるでしょうか?


元の鉢には、お店にあった植物から好きなのを選んで植えていただきました。
こちらは、とっても素敵、すっかり生まれ変わりました。
 

しかも、すべて常緑の木と草なので、新緑は楽しめませんが、みどりを一年中楽しめます。
丈の高い木の名前は忘れてしまいましたが、あとは忍草と藪柑子、どちらも草なので株は大きくならず、このまま数年楽しめるそうです。


ヤブコウジは、受け取りに行ったときは、実はついていませんでした。
カフェ(森の響はカフェ)の玄関に置いていただいていて、お客さんにも好評だったのに、外に置いておいたら、ヤブコウジの実を鳥に食べられてしまったのだそうです。


どちらも、外に置きっぱなしでも大丈夫、苔も日光を好むそうですが、霜には弱いので軒下あたりがいいとか。そうすると水やりを忘れられないし、中でも眺めたいし、とまたうろうろしそうです。







2018年12月28日金曜日

トチ餅


私が、生まれてから一度もトチ餅を食べたことがないというと、秩父の、もと同僚のH.Mさんが、トチ餅を送ってくれました。


トチ餅は、あく抜きなど手間がかかるので、もう廃れてしまっていると思っていましたが、H家では毎年トチ餅を搗いているそうです。
ただし、トチの実を拾ってきてさらすところからやっているのではなくて、あくを抜いたトチの実か、トチの粉(どっちか訊かなかった!)を買って混ぜて、搗くらしいのです。


トチ餅は、焼く前から独特の、いい香りがしました。
焼いて食べると、粘りもあるし、香りのある普通のお餅といった感じでした。ただ、もち米とトチの実の割合がどうか。その昔は、お米の穫れない地方で、大切なもち米を増量する目的でトチの実を加えていたので、もっとたくさん、もち米の粘りが消えるくらい、トチの実を入れたのでしょう。
H.Mさん、ごちそうさまでした。






2018年12月27日木曜日

剪定


ヒイラギモクセイの枝を払ってから発見しました。クスサンの繭がついています。
カマキリの卵のついている枝は切らないようにしているのですが、これは見えませんでした。


中に蛹状のものが見えるのだけれど、こんなに大きな穴が開いています。
成長して出て行ったのでしょうか。
でも、念のため、木に立てかけて置きました。










2018年12月25日火曜日

パパイアブーム終了か?


もう何度も霜が降りました。
まもるさんちのパパイアも、たった一度の霜で葉がだめになりました。


昨年はあんなに生ったのに、今年は三本の木にたった二つ、くださいとも言えない数なので、ただ見ているだけでしたが、パパイアは捨て置かれ、あえない最期を迎えています。
何が悪かったのかなぁ。
二、三年前はあちこちにあったパパイア畑、今年はほとんど見ませんでした。







2018年12月22日土曜日

どきっ!


いつも、もしゃもしゃだったり切りすぎたりするトサミズキ、今年はベテラン庭師のKさんがちょいちょいと切ってくれたので、とっても様になっています。
 

ずいぶん前に葉が散りましたが、数枚残っていて、色もきれいなので写真を撮っていて、どきっ。


後ろに、真っ黒になったカマキリの壮絶な(?)死体が引っかかっています。
 

どうしてこんなに、「くの字」になってしまったの。
上から見ると、真っ黒にはなっていませんでした。







2018年12月21日金曜日

テイカカズラ


作業場のアスファルトに吹きだまった落ち葉を掃きだしていると、そこここにテイカカズラの種が飛んでいました。


このところ、夜露朝露がたっぷりなので、閉じてしまっているのもあります。
 

まだ蔓に残っている莢と種。

 
莢は十分乾燥するとねじれてはじけますが、それまで莢の先端についている部分がしっかりと種を抑えていたのでしょう。
 

毎年たくさんの種を落としているわりには、新しい芽が出てきません。
もっとも、私が全部刈ってしまっている可能性も大きいのですが。








2018年12月19日水曜日

ホシムクドリ?

作業棟の周りに吹きだまった落ち葉を掃こうとして、
「きゃぁぁぁ!」
と声をあげてしまいました。


大きい鳥が死んでいます。
軒が一間半と深くて、ガラス戸の下は板張り、その前には作業台などいろいろ置いてあって、まさか鳥が迷わず突っ込む場所とは思えないのですが、いったい何を考えていたのでしょう?
 

なかなかきれいな鳥でした。
斑点模様からして、ホシムクドリでしょうか?
どちらかと言えば南の方で見られる鳥のようですが、茨城県でも見られることもあるようです。








2018年12月16日日曜日

カプスカ

キャベツが二玉もあってなかなか減らないので、何とか大量に食べる料理がないかと探したら、トルコ料理の「カプスカ」に行き当たりました。
カプスカとはロシア語でキャベツのことのようです。レシピを見ると、トルコのトマトペーストのサルチャというものが必要なようですが、そんなものは家にありません。


そこは年の功、というかいい加減で、ケチャップとインドネシアの唐辛子ペーストのサンバルを混ぜて使うことにしました。


まず、みじん切りの玉ねぎとニンニクを炒め、肉を加え、キャベツ半玉も加えて炒めます。イスラム圏の料理に豚肉とは何てこと、普通、羊肉を使うようですが、そこは勘弁してもらいます。
 ケチャップとサンバルを加え、ひたひたに水も加えで汁けが少なくなるまで煮ました。味をみてちょっと塩も加えました。


融通無碍のカプスカ、ごはんにかけて食べたら、なんととっても美味でした。







2018年12月15日土曜日

柿やぁい!

二、三日前、出かけようとしたら夫から、
「柿買ってきて」
と頼まれました。途中に、柿で有名な農産物直売所があります。
ところが用事を済ませてから直売所に寄ると、あんなにたくさん並んでいた柿が全く消え失せていました。
夫は昔から柿好きだったのか、ここにきてから柿好きになったのか、とにかく好きなので、柿の季節には、我が家ではほぼ柿が絶えることがありません。

さて昨夜、どちらも父親が柿農家のHさんとTさんに会いました。
HさんもTさんも別の仕事を持っていますが、高齢の父親を一人で仕事させるわけにいかず、ここ数年は収穫時には手伝っています。
Hさんの現役父上は92歳、Tさんの現役父上は88歳、Hさんの家は一町歩の柿畑を、Tさんの家は二町歩、13枚の畑で柿をつくっています。

もう直売所で柿を売っていないと話すと、Tさんの家では、出荷はもう終わったけれど、まだ採ったのが残っているからと、わけていただくことになり、今朝お訪ねしてきました。


木に残したまま霜が降りると、柿は凍ってだめになります。
毎年、初霜の時期が違うので、寒そうな年は早めに収穫して霜の当たらないところに置いておきますが、今年のような温かい11月では、早く収穫しておくと、逆に熟れすぎてだめになります。
柿栽培の何が大変かというとやっぱり収穫で、収穫時には毎日、必死で採らなくてはならないそうです。


 

Tさんちからの帰り道、柿畑はどこも、色が消えています。

ところで帰りに、農産物直売所に寄ったらなんてこと!今日は、柿を出荷している人がいました。もう何度か霜が降りましたが、収穫して納屋に入れておいた柿を出荷されているのでしょう。


ともあれ、たくさんの柿を手に入れたので、何の文句もありません。
早く傷んでしまわないように、軒下の温度が低いところに置きました。







2018年12月14日金曜日

トチの実


 トチノキが葉を落としました。



もちろん木の下は葉だらけです。
以前は放って置きましたが、葉がカビ病にかかった数年前から、落ち葉は集めて燃やしています。落ち葉に潜ったカビを越冬させないためです。


トチノキの真下には、割るつもりで割れなかった薪などが転がっているので、きれいに掃ききることができず、拾えたトチの実は、たったの2個でした。


たぶん、10個以上は生っていたと思います。
いつか、拾うのが面倒なほど、たくさんの実をつけるでしょうか?







2018年12月11日火曜日

初霜


初霜が下りました。
原種シクラメンの葉も、霜の衣をまとっています。
我が家よりたった20メートルくらい低いパパイヤ畑では昨日初霜が下りていたみたいで、葉がしんなりしていました。
ほかの地域はどうか知りませんが、筑波山周辺では、山の中腹あたりの方が、冬は平地より少し暖かいのです。


霜のついた葉は、いつ見ても面白い。


ちなみに、こちらは9月24日の写真、シクラメンの花が次々と咲いていました。


そして、11月19日の写真。
咲き続けていた花がおしまいになる季節でした。

11月19日

ドウダンの木の下に飛んで、種から発芽した株は、


葉を落とした木が霜よけになったのか、今朝も全く霜がついていませんでした。