2010年9月21日火曜日
エビスグサ
初夏のころ、整体師のKさんから、自分のところに植えて、まだ余っているというオクラの苗をいただいてきました。
移植した苗の一部は、オクラらしく成長してきましたが、一部はどうみてもオクラではない、マメ科の葉になってきました。
「豆になってきたわ。オクラじゃないよ」
と報告したのですが、Kさんは、「えっ。オクラしか植えた覚えがない」と言うばかりです。
しかたがないので、写真を撮って見せたら、
「なあんだ、エビスグサだ。庭に蒔いたんだけどあんまり生えてこないから、また漢方薬局から苗でもらってきちゃったよ」、とのことでした。
エビスグサ(Senna obtusifolia)は熱帯アメリカ原産で、漢方薬の世界では、決明子(ケツメイシ)と呼ばれています。効用は、利尿、整腸、肝臓強化などだそうです。
ネットで検索してみると、学名がセンナではなくて、Caccia toraとなっているものもありました。学名って、時々修正されますが、こちらの名前の方がピンときました。
葉は確かにカシアCacciaそのものだし、トラtoraがもし、サンスクリットからラテン語になったものなら、たぶん十月という意味で、十月に収穫されるから、ぴったしと思いましたが、熱帯原産の植物に、十月は関係ないかもしれません。
八月も半ば、お盆が近づくと、可愛らしい花が咲きました。
そして、お盆が過ぎると、細くて長い実が、ぴゅんぴゅんと生りはじめました。
この実を、いつも鯛を持っている恵比寿様の釣り糸に見立てて、エビスグサと命名されたのでしょうか?
秋になり、実がずいぶん膨らんできました。
私の入院中、まったく採り忘れられたオクラは、実も葉もすっかり虫にやられていますが、お隣のエビスグサは元気いっぱいです。
庭や畑にマメ科植物があると、地中で窒素を固定してくれます。緑肥として増やしたいのですが、クローバーやカラスノエンドウは、蔓延りすぎて他の植物を圧迫するので、緑肥としては失格です。
というわけで今、エビスグサに、熱い期待が寄せられています。
虫にはやられていませんが、(天敵の)夫に切られた、まだ未熟な豆を割ってみましたら、一莢に28個の豆が入っていました。
種を採らないでも、放っておけばこぼれ種で来年も生えるそうです。楽しみです。
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7 件のコメント:
あぁ、これがケツメイシなんですか。
オレはセンナしか知らなかったものですから。
たしかお通じの薬になりますよね。
むかし婆さんが煎じていました。
Shigeさん
エビスグサもセンナもジャケツイバラ科の豆ですが、いわゆるセンナはSenna alexandrinaで北アフリカ原産のようです。
ハブ茶と言われているものは、今では全部、収穫量の多いエビスグサでつくられているとか。整腸などと書きましたが、決明子は名のとおり、目にいいそうです。
それに比べて、センナはよい便秘薬のようですね。
「けつめいし」と聞くと、私はラップ・グループのケツメイシの方を思い浮かべてしまいますが、春さんはご存知でしょうか?
この歌手グループのケツメイシの名前の由来は、決明子から引用したのだそうです。
エビスグサの種、昔よく食べた明治製菓の「チョコベビー」というチョコレートに似ていて、何だか美味しそうです(笑)
渚の探偵:助手さん
けつめいしというラップ・グループですか?知りません。世代ギャップです(笑)。
チョコベビーの方は覚えがあります。こちらは、たぶん息子たちが食べていたのでしょう。私の小さいころには、紙巻きタバコの形をしたシガレットチョコや、歯磨きみたいにチューブに入ったチョコがありました。もちろん、ご存知ないでしょうね(笑)
エビスグサには、意外な天敵がいたんですね。^m^(笑)
私もチョコレートみたいだな〜って思ってたら、そうそう!! チョコベビーでしたね!
シガレットチョコや、チューブ入りチョコも懐かしいですね。
セキネさん
はい、天敵は、背が高くなりすぎているからと、勝手にハナイカダやエビスグサの先を切ってしまいました。
花オクラやネギは草刈機で刈られてしまったし、七段花の挿したのも消えているし...。
文句を言うと、ちゃんと印をつけておけと言い返されるのですが、一目で見てわかるものに、いちいちそんなことはできません。
なんて、どうどう巡りです。
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