また、無学をさらけ出してしまいました。
昨日の鳥は、トンビのヒナではなくて、トラツグミでした。
コメントくださったShigeさんが小さいころ、お隣のおじさんが捕まえて食べていたという、美味しい鳥だったのです。
常々、狩猟採集民に憧れ、尊敬もしている私としては、やっぱり食べてみました。
学校では、狩猟採集民が、発展して農耕民になり、そしてもっと発展して都市労働者になってきたと習いました。しかし、生きるための知恵を、個人の中にもっとも蓄積しているのは、狩猟採集民です。
私だけでなく、誰でも努力すれば農耕民にまでは、なんとかなれるでしょう。しかし、狩猟採集民になるのは、遠い道です。ほぼなれません。
では、狩猟採集民が、都市生活者になることは?それは、実に簡単なことです。私たちは、その方向に移動して来ました。
サラワクの熱帯林の中を、プナンの人たちやカヤンの人たちと歩きながら、「私たちは発展したのではなくて、退化したのだ」と、確信したものでした。生きる(=食べる)力が、すっかり弱くなっています。生きのびるための、何の智恵も持っていません。

というわけで、埋葬したトラツグミを掘り出してきました。霜が降りていて、土は硬かったのですが、鳥はまだ柔らかでした。
Shigeさんのご指南どおり、胸郭から皮をはぎました。
ここまでくれば、もう見慣れた「お肉」です。
そのあと、開きました。

みりん醤油で食べるのも美味しそうでしたが、タイの懐かしい、田ネズミを食べるときの味で食べてみることにしました。
すりおろしたニンニクをたっぷり塗りつけて、ナムプラーで味をつけ、

犬猫、カラスなどにとられないよう、覆いをして、天日にほぼ一日干しました。


そして、オーブンで焼きました。美味しそうに焼きあがりましたが、

小さいものです。
セリやキャベツなど生野菜も用意して、トウガラシ、ニンニクを叩いたものに、ナムプラーを入れたタレもつくりました。
とても美味でしたが、肉が少なく、レバーみたいなものが異常に大きかったというのが印象でした。雀を食べたことがあったのですが、どんなだったか、やっぱりレバーが大きかったのか、全然覚えていません。
そうそう、東北タイ風に、もち米も用意しました。