2012年5月2日水曜日
スミレ
春早いうちから、スミレがあちこちに咲きだし、ずいぶん長い間咲いています。
タチツボスミレがもっとも多く、丈の高い草さえ刈ってやれば、一面スミレ畑になります。
次に多いのはマルバスミレで、ずいぶん増えました。
草を刈るときスミレは残したいのですが、マルバスミレが他の草と混じって生えている場合、刈り払い機で刈ってしまうかどうか、一瞬判断に手間取ることがあります。
というのは、スミレと言っても、花が小さい小さい。
オオイヌノフグリくらいの大きさしかない、全然見栄えのしない花なのです。
濃い色の花が咲くスミレは、大切にしています。
ところが、破格の手厚い保護をしているというのに、しゃきしゃきと応える様子は全く見られません。こちらに一株、そちらに一株、細々と命をつないでいる感じです。
益子の中心街、城内坂通りのとりつきに、古い藍染め屋さんがあります。
茅葺の風情ある建物で、江戸時代から続いている紺屋さんです。
紺屋さんの庭はよく手入れされていて、どの季節にも見ごたえがあります。
低い木の下に、いろいろな下草を配しているのですが、今はスミレがまっさかり。そのスミレが大きな花の二色に染め分けられた美しい花なのです。
野草とは思えない見栄えのよさですが、野草でしょうか?
なんというスミレかわかりません。
「あんなスミレがあったらどんなにいいだろう」
と、ついついないものねだりしてしまいます。
先日は庭師さんが草むしりしていましたが、さりげない庭に見えて、年中手をかけ、たっぷり肥しをあげているのかもしれません。
真似できることではありません。
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2 件のコメント:
白いマルバスミレとされているのは、ひょっとして「ツボスミレ」じゃないですか?
花の大きさがマルバスミレはあんなに小さくなかったような気がします。
それから、一番下のは、アメリカスミレサイシンというよそ者で、園芸用として入ってきて、いたるところで逸出、帰化してしまっています。全体紫の濃いものや、ストライプのものなど何タイプかあり、花色綺麗なので好きなんですが...。
Tomokiさん
『日本の野草』で見ると、ツボスミレは、葉の裏面が紫色を帯びる、アオイスミレは葉の両面に白い毛が密集するとありますので、葉の裏表が同じ色で、毛もないのはマルバスミレではないかと思った次第です。長い間、「白スミレ」と勝手に呼んでいました(笑)。
今日は雨になったのですが、今見に行ったら、スミレはみんな花を下を向けて雨をしのいでいました。立派ですね。
家では(ただの)スミレもやけに小さいです。アスファルトの間から出ているのは大きかったりするのに、不思議です。
アメリカスミレサイシンは帰化植物だったのですね。別の、日本の野草を美しく育てているところでも見たので、園芸種ではあろうけれど、日本のものかと思いました。帰化植物でも、大きい花のスミレが咲いているのはいいので、今度花木センターに行った時、さがしてみます。
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