2012年5月22日火曜日

四角豆


JAの野菜直売所で、数年前からシカクマメ(Psophocarpus tetragonolobus)の種が売られています。
今年初めて買ってみました。

まだ日本の野菜売り場で、シカクマメの莢が売られているのは見たことがありませんが、熱帯のものがいろいろと入ってきて定着しているので、シカクマメもそのうち、一般的に見られるようになるかもしれません。

タイでは、農村の家庭ではシカクマメに辛いたれをつけてそのまま食べますが、食堂ではナムプリック・プラトゥーという料理のつけ合わせに使われていました。
プラトゥーというアジに似た魚を揚げたものに、チャオムという匂いのあるマメ科の葉を入れて薄く焼いた卵焼きや、天ぷらにしたナス、生のナス(ゴルフボールよりちょっと小さめの生食用)、生のシカクマメの莢などをつけあわせて、ガピという小エビの塩辛を混ぜたたれをつけて食べる料理です。
これは癖になる料理で、食欲がないなと思っていても、ナムプリック・プラトゥーを思い浮かべるだけで食欲が出てくるくらい、ときどき、無性に食べたくなります。

カンボジアでは、メコン川沿いのポンロックというお店の看板料理に牛タン料理があり、つけ合わせとして、生のナス、若いバナナの薄切りなどとともに、生のシカクマメの薄切りがついてきます。
シャリシャリとした歯ごたえのよいシカクマメの莢はさっぱりして、ほどよい食欲増進剤になります。
 

ラオス、タイ、カンボジアは、お菓子には乾燥豆を使いますが、料理には使わない文化です。
それに比べると、インドネシアは料理に乾燥豆を使う文化で、このシカクマメは炒っても食べられますが、発酵食品のテンペの材料としても使われます。

また、シカクマメの花はそのまま食べたり、料理の色づけとしても使われます。花を使うと、きれいな青色に染まります。


エンドウ豆ほどの大きさの種子のかわいいこと。

早く蒔き過ぎると、虫にやられるだろうか、遅れるとまずいなどと、このところ毎日のように種をポケットに忍ばせてうろうろしていますが、まだ蒔く決心がついていません。

4 件のコメント:

toki-sapp さんのコメント...

四角豆、生協のチラシに苗がでていて非常に気になっていました。
変な形の豆だな~って。

断面がスターフルーツのようなんでしょうか?生で食べるってそういう使い方?

やっぱりアジアのものだったんですね。

さんのコメント...

toki-sappさん
脚がよくなったようで、よかったですね。もちろんおひたしにしてもいいみたいです。まあ、さやえんどうの生で食べられるの(スナップえんどう)と、同じ感じでしょうか。もうちょっと歯切れがいいかな。
スターフルーツは切り口が五角形ですが、シカクマメは、四角く角が出て、尖っている感じです。
20年前にはニガウリやツルムラサキ、モロヘイヤ、空芯菜などがこんなに一般的になるとは思わなかったから、20年後にはシカクマメもどこにでもあるかもしれません。

ムラカ さんのコメント...

四角豆大好きです!あのコリコリ感が堪らないですよね。
355号線沿いにあるタネの柳研(八郷病院の近く)で四角豆の苗を買って畑に植えてみました。3週間くらい前です。
まだ気温が低いのか、あまり大きくなっていません。
収穫が楽しみです!
7月に行うタイ料理教室で使おうかと検討中です☆

さんのコメント...

ムラカさん
えっ、柳研に苗を売っていたのですか?それじゃ、2、3年のうちに直売所に並びますね(笑)。
しかも3週間前に植えた?
今、目の前に種の袋があったので、あせって三分の一ほど蒔いてきました。暗くなってきたので、残りは月曜日以降です。
そのとき見たら、しばらく前に蒔いたナタマメが、豆だったところを持ち上げて、さらに本葉を二枚ずつ出していました。
シカクマメを、タイ料理に使えるといいですね。