『PALASPAS-フィリピンのヤシの葉細工』を書いたエルマーが昨日、facebookにUPしていた写真です。
エルマーのfbは、生活のためにつくった籠や敷物など、その地に暮らす人々の知恵がいっぱい詰まった道具を紹介しているので、いつも興味津々です。
これは、一目で塩が入っているとわかりました。
でも、包んでいる葉っぱは何でしょう?
塩をつくるのだから海岸近くです。パンダナス(アダン)か、あるいはココヤシの葉っぱではないかと想像しましたが、わかりませんでした。
fbのよいところは、すぐ質問できるところ、質問してみました。
そうしたら、ニッパヤシでした。
素敵な写真まで送ってくれて、私の古い、紙焼き写真を
複写したものと比べると、格段の美しさです。
ニッパヤシは海岸と言うより、川の河口、真水と潮水の混じる汽水域に生えます。フィリピンでは河口はおろか、大きな川も見たことがなかったので、ニッパは私の中では抜け落ちていました。
フィリピンで見た川は、石ころだらけと言うか、大きな石しか転がっていないような、山岳地帯の川ばかりでした。
ニッパヤシからは砂糖も採れますが、砂糖も塩も包んでしまうなんて、なんて素敵な葉っぱでしょう!
そして、なんておいしそうな塩でしょう!
2 件のコメント:
あー、こういうものを見ると、自然と動物としての人間が
うまく調和して暮らしているなぁと思いますね。
kuskusさん
ヤシには、人が使いこなしているというか、切っても切れない縁で結ばれているというか、ヤシなしの生活が考えられないほど、生活に深く組み込まれているものがたくさんあってびっくりします。
お塩をつくるのも、それをニッパヤシで包むのも、このあたりではあたりまえのありふれたことなのでしょうね。私たちは竹の皮や経木をずっと前に捨てたのに、こんな包装がいつまでもなくならないで欲しいと思ってしまいます。
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