
植物園には、ランは季節はずれであまり咲いていませんでしたが、カラーは花盛りでした。友人夫婦は大喜びで、いろいろな色のカラーを見てまわります。

「まるでプラスティックでつくったみたい」、と言えば、誉め言葉にはならないのでしょうか。

カラーの部屋(日本だと温室ですが、こちらは日陰室)の片隅に、ヤシの実の外果皮がとれて、中果皮の繊維になったものが落ちていました。中には、けなげに小さな芽を出しているものもあります。

建物の外に出てみますと、ヤシが列状に植えてあり、赤い、ゴルフボールほどの実がたわわになっていました。

足元には、今日落ちたのか赤い実、そして、ずっと前に落ちたのか、中果皮だけになった実など、敷き詰めたように落ちていました。

植物園は閑散として、聞く人もいなかったので、帰ってから調べてみました。しかし、私の手持ちの本の中には、見つかりませんでした。もしかしたらこのヤシは、地域の人々が古くから慣れ親しんできたヤシだけでなく、観賞用として渡ってきた、別の国原産のヤシなのかもしれません。
試しにネットで、「ヤシ 赤い実」と入れて検索してみましたら、似たヤシの写真が出てきました。「やったぁ」と思ったのですが、「マニラヤシ」とあるだけで、学名が書いてなかったので、けっきょくのところ、なんだかわかりませんでした。