2010年6月16日水曜日

アボカド やっと発根



たぶん、昨秋からだと思います。アボカドの種のお尻を水に浸して、発芽させようとしたのは。

ずいぶん前に、発芽したアボカドを並べて、温室のように楽しめるリビングルームをつくった友人がいました。写真でしか見ませんでしたが、何十本も並んでいて、まるでジャングルのようでした。

試してみたことはなかったけれど、簡単だろうとたかをくくってはじめたのに、最初の一つは、たぶん、上下さかさまで失敗。二つ目も、埃を被っても、根がとうとう出ませんでした。

春先に、挑戦したときはいくつ目だったでしょうか。種に、これが最後だと言い聞かせました。




今度は、ちょっと変化が現れました。種が割れました。

小鉢でやっていたのですが、「深いものの方がいいのでは?」という助言ももらって、コップに移しておいたら、やっと、やっと割れ目から、根が出てきました。




まだ、芽が出る気配は一向にありませんが、いつか、出てくるでしょうか?。

2010年6月14日月曜日

麦わらの籠



朝から雨が降っています。このあたりは、今日から梅雨に入りました。

雨が小降りの間は、二階のお手洗いにドアをつけるための、戸当たりをつくる作業していましたが、本降りになったので中断しました。
大型の電動工具類は、ビニールハウスづくりの作業場に置いてあるので、そこで作業するぶんには濡れませんが、材木置き場、作業場、母屋を行ったり来たりすると、あれこれ濡れて、やはり具合がよくありません。




そこで、先日拾ってきた大麦で、籠をつくってみました。
つくりはじめて気がついたのは、日本の中でも、私は麦文化圏で育たなかったので、これまで一度も麦わら細工はつくったことがない、ということでした。




籠をつくったのですが、麦わらと麦わらのつなぎ方が、なかなかうまくいきません。
「突き挿す方の麦わらを斜めに切って、少し噛んで、柔らかくしておく」、なんて、自分な りのこつを掴んだころには、最初に編んだ方に破綻がきていました。あちこち、つないだところが抜けてくるのです。特に、最初のところが...。
つなぐとき、深く挿すと、外側になったわらが破れるし、浅く挿しておくと、抜けてしまいます。

なんとか最後までつくりましたが、持ち手はつけられませんでした。




これが上から見たところ、四隅が決まっているように見えますが、もろいもろい。ちょっと触ると、抜けてしまいます。持ち手をつけたら、ばらばらになってしまいそうです。

でも、結構楽しみました。
麦の穂が残っているので、種を取り、この秋蒔いてみて、来年、再度挑戦してみたいと思います。




ヤマアジサイ



2010年6月13日日曜日

タワラグミ



私は、まだ母屋の棚や扉をつくっていますが、夫はしばらく前から、第二期工事、作業室兼納屋棟の基礎工事に入っています。同じ仕事をすると、時には対立も起こりますが、別々な場所で、別々な仕事をしていると、我が家に平和な時間が流れます。

今、段差のある敷地によう壁をつくろうと、夫は使い古しの合板を引っ張り出してきて、コンクリートを流すための型枠をつくっているところです。
見学に行きますと、地面に熟れたタワラグミの実が一つ落ちていました。

ナワシログミとも言ったでしょうか、「今ごろ採れるんだった」と、さがしてみましたら、木が3本もあるのに、葉は大いに繁っているのに、実はたった4粒しか見つかりませんでした。早春に、たくさんの花が咲きましたが、寒すぎて、花粉を媒介してくれる虫たちが、まだいなかったのでしょうか?

この木も、植木屋さんから、育ちすぎて商品にはならないから、よかったら持って行ってと、いただいた木です。1本だけ、秋に小さなグミの生る木が混じっていますが、こちらの方は、昨秋は鈴生りでした。




木は元気、毎年、盛大に枝を伸ばして、刈り込むのが追いつかないくらいですが、「実を生らさないなら、もっと刈り込むぞ」と、脅しをかけておきました、
来年は実るでしょうか?



2010年6月10日木曜日

大麦 その2



日曜日に、麦畑に行ってみました。土曜日に雨が降ったせいか、収穫作業ははじまっていませんでした。

手前は小麦畑です。小麦はまだ実っていません。




麦秋の大麦畑もいい感じですが、緑の小麦畑も、さわやかです。




小麦に混じって、カラス麦もちらほら見えました。




これは、タバコ畑の周りに、塀のように一列に植えてある、ライ麦です。タバコ畑の周りにはたいてい、ライ麦が植えてあります。
風除けでしょうか?それともイネ科の植物は甘いので、甘いもの好きの虫たちが、タバコの葉につかないで、ライ麦に集中するのでしょうか?




日曜日、月曜日と晴天が続き、火曜日に通りかかったら、どの畑も収穫作業の真っ最中でした。
そこで、収穫をすませた畑から、少しだけ、落ちている麦わらをいただいてきました。




麦わら細工には、一番上の一節だけ使います。細いのや、折れたのやいろいろ混じっていて、なにかできるかどうかわかりません。昔の人は、いいのだけ選んで使ったのでしょう。
手仕事は、何事も準備に一番手間がかかるようです。

2010年6月8日火曜日

プルトップ







この一週間、ちょっと体調を崩していました。力が出ないのでぶらぶらしていましたが、やっと回復、身体を動かす仕事ができるようになりました。
まず手始めに、庭の草むしりと、庭木の刈り込みをしました。

我が家には、つつじだけで、200本くらいあります。
数年前のある日、何度か植木を買ったことのある植木屋さんから、電話がかかってきました。すぐ取りに来るなら、つつじをただで持って行っていい、というのです。さっそく行ってみますと、大きく育ったつつじがたくさん、乱雑に積み上げてありました。
植木屋さんは、公共施設の造園なども、手広くやっています。このつつじは、どこかに植えてあったものを、まったく違う庭づくりをするために、抜いて持ってきたもので、ご親切に声をかけてくださったのでした。

その日は、日が暮れるまで、軽トラックで何往復もして、つつじを運んできました。次の日も、一日中運びました。
それからの数日は、穴を掘ってはつつじを植えました。養生もしないで、ただ引き抜いただけのつつじですから、早く植えないと、枯れてしまいます。

やっとのことで植え終ったときは、くたくたでした。でも、数日休むと欲が出て、また、もらいに行ってみました。しかし、残っていたつつじは、とっくに片づけられてしまっていました。

寄せ植えしていたつつじですから、でこぼこと、いろいろな形をしていましたが、今では新しい枝も伸ばし、葉も繁らせて、すっかりいい形になってきました。




今日は、表面をもっと密にしようと、これまでより大胆に刈り込んでみました。すると、枝にささったプルトップを見つけました。
蓋からはずれてしまうプルトップが使われていたのは、1990年ごろまででしょうか?
となると20年前、つつじはすでに大きかったのだから、30歳くらいなのか、なんて、しばし考えてしまいました。

2010年6月7日月曜日

さくらんぼ





先日、幕張ベイタウンを訪れる機会がありました。
ちょっとおしゃれな町でしたが、それより子どもが多いのにびっくりしました。住民の平均年齢が30歳くらいだったか、なかなか活気のある街でした。




公園も広くて、なんだか日本じゃないみたい。
私はもう都会には住む気はしませんが、素敵な小学校が3校もあり、子育てにはなかなかよさそうな街でした。




そこで見つけたさくらんぼ。
公園に植えてある木ですから、ソメイヨシノと思われますが、見事な大粒のさくらんぼが、いっぱい生っていました。

桜は、浮き沈みの激しい木です。
3月から4月にかけては、待ち焦がれられ、話題にされ、花を愛でる人々が木の下に繰り出して大騒ぎしますが、花が散ると、誰も見向きもしません。それどころか、毛虫がつくのなんのと、むしろ嫌がられてしまいます。




裏山への散歩の途中で、道沿いに植えてあるソメイヨシノの、熟れたさくらんぼを拾いました。
左の、小ぶりでまだ熟れていないのは、山桜のさくらんぼです。

熟れたさくらんぼを食べてみたら、懐かしい、ちょっと苦味のある味がしました。
小学校の低学年のころ、校庭に落ちていたさくらんぼを食べて遊んだ日以来の、久しく味わっていなかった味でした。

2010年6月6日日曜日

やっかいな万葉植物



これから、初秋まで、ちょっと油断していると、いろいろな草が生えてきてぐんぐん伸び、あちこち、足も踏み入れられない状態になってしまいます。
その中には、古来から人々の近くに生えて、親しまれたり、疎まれたりしてきた植物も、いろいろあります。

その一つのアカネは、根が赤色の染料として使われてきました。茜色の語源にもなっています。
可愛げのない植物で、抜こうとすればぶつぶつ切れて根絶できません。びっしり生えている細かいトゲが、手を刺します。
毎年、同じ場所から、忘れずに生えてきます。生垣の近くが好きで、うっかりしているとすぐ、ツツジなどを被ってしまいます。
アカネそのものを詠んだ詩ではありませんが、一首、

あかねさす 紫野行き標野行き 野守は見ずや 君が袖振る (万葉集)




葛は、秋の七草の一つです。
そのタフなこと、どこまでも蔓を伸ばし、何も支えがないところでは、この写真のように自分の蔓を何本か巻きつけて立ち上がり、空に伸びて、木の枝などに取りついていきます。

我が家のまわりの、雑木を被っていた葛は、大方取り除きましたが、それでも油断するとすぐに盛り返してきます。表面的には、長い間芽を出さないところでも生き延びていて、掘ると、生きた根がずいぶん出てきます。

葛の 絶えぬ使のよどめれば 事しもあるごと 思ひつるかも (万葉集)




万葉の頃、ヤエムグラと呼ばれいていたのは、現在のカナムグラだと言われています。
カナムグラは、ヤブカラシやスギナのように、根がぶつぶつと切れたりせず、抜きさえすれば根絶できる植物です。とはいえ、成長が早く、すぐ花が咲いてしまいます。
うっかり見落とした株に、花が咲いたら、もうおしまいです。次の春には、あたり一面から、数え切れないほどの芽が出てきて、そこらじゅう、カナムグラだらけになってしまいます。

ちなみに、春先に旺盛だった(現在の)ヤエムグラは、もう姿を消したようです。

(問)思ふ人 来むと知りせば 八重葎 おほえる庭に 珠敷かましを (万葉集)

(答)玉敷ける 家も何せむ 八重葎 おほえる小屋も 妹とし居らば (万葉集)