2012年2月21日火曜日

猫の仕事

猫は忍び足で歩くといわれていますが、トラはいつも、足音を立てて歩きます。
それでも、状況によって、足音が高い時と、低い時があります。

おやっ、いつもより高い、ハイヒールで闊歩するような足音が、廊下をこちらにやってきます。
「ん、あやしい」
振り向いてみたら、案の定、口に小鳥をくわえて、得意そうにやってきました。


食卓の下まで来ると、小鳥を投げ出して、横たわり、
「どう!、また捕ってきちゃった」
と、得意げです。

さんざん遊んだあと、小鳥が動かなくなったら興味がなくなって、ただ見せびらかしに来たのです。

 

小鳥は、シロハラでしょうか?可哀そうなことをしました。
一昨日のことでした。
 

昨日、用事があってお隣を訪ねると、庭にモグラが転がっていました。
この家には、トラの永遠のけんか相手ハラがいます。ハラの仕業に違いありません。
もう一匹、ミューもいますが、ミューはハラのように活発な野性児ではなくて、おとなしい猫です。

トラとハラは、会えば必ず喧嘩をする仲です。どちらも傷をつくっていますが、ハラがひっかき傷程度で済んでいるのに比べて、トラは縫ってもらったり、切って膿を出してもらったりするために、もう二度も医院に行っていますし、数日間、ご飯を食べられないこともありましたから、完全にハラに負けています。

一度は、顔ではなく、尻尾のつけ根を噛まれ、獣医さんに大笑いされてしまいました。敵に背中を見せる方は、弱い方に決まっているそうです。


それにしても、モグラは無念の形相です。
こんな小さな鼻と手で、寒さでカチンカチンに凍った地面もなんのその、どこまでも掘り進む働き者だったのに。

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