2012年2月26日日曜日

花芽がない!



作業の合間に、ケヤキの木の下でお茶にしていました。冬が長い長いと言いながらも、 少しずつ寒さが緩んでいて、外で座っていても平気です。
のんびり、コブシの木を見ていました。以前住んでいたところから移植した木です。

「あれ、コブシの花芽があんまりついてない」
「あんまりじゃなくて、ほとんどついてないじゃないか」


毎日見ている木ですが、見過ごしていました。
花芽は、ほんの数えられるほどしかついていません。


思い当たる理由があります。庭の整備です。昨年は、コブシのまわりをあちこち掘り返して、石を敷いて、サツキやタマリュウを植えました。

コブシは、根を浅く張り巡らせます。こんなところまでと思うくらい遠くにまで、細い根を伸ばします。木の半径5メートルのどこを掘っても根に行き当たるくらい、根を敷き詰めます。
サツキを植えるために5センチも掘ると、コブシの根にぶつかります。しかたなく根を切ると、肉桂のような甘い香りがします。


ここに来てから稚苗を買ったピンクの花を咲かせるコブシも、ロマのように行方定まらずで何度か移植され、今はそのすぐ横に仮設の作業小屋があり、枝がぶつかっているという劣悪な条件下で生きています。


それでもこちらは、例年どおりの花芽をつけています。

もし、大きい方のコブシの木が枯れそうなら、最後のひと花を咲かせたはずです。
少ししか花芽をつけていないということは、エネルギーを最小限に使って、回復しようとしている証拠、来春はたくさんの花を咲かせてくれるものと信じて、今春は少ない花を愛でようと思います。


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