オリーブの木を初めて見たのは小学校高学年か、あるいは中学校一年生の頃、遠足で行った瀬戸内の牛窓で、日本では珍しいオリーブ畑を見ました。全体に白っぽい印象、木はそう大きくなかったような気がします。
このあたり、茨城県でも、ときどきオリーブの木を見かけます。
オリーブの木は、温暖で雨の少ないところに育つとばかり思っていましたが、
「この木から、実が採れたのよ」
と、ひょろひょろの木を指さされて、「へえぇ」と思ったこともありました。
先日、所用でつくばのギャラリー・カフェのShingostar LIVINGに行きました。
いつもは通り過ぎる庭に座って入口のあたりを見ると、このあたりでは見たこともないほど大きく育ったオリーブの木が目に留まりました。
私が日本で目にした中で、たぶん一番大きなオリーブの木です。
Shingostar LIVINGが古い蔵を改装してお店をはじめたのは、そう古いことではありません。
「オリーブの木はもとからあったんですか?」
マスターのしんごさんに聞きました。
「いや、植えたんです」
「えっ、十年やそこらでこんなに育ったの?」
「そう、自慢なんですよ」
関東でも、条件があったら、オリーブがこんなに育つものかと、びっくりしました。
パレスチナ(ヨルダン川西岸)ではたくさんのオリーブ畑を見ました。
中には、樹齢千年以上の木もありましたが、背はそう高くなく、ただ、枝を払ってきたためか、ごつごつとうねった幹の太さが歴史を物語っていました。
また、収穫時で、下にシートを敷いて、木に登ってゆすり実をばらばら落とすのを見たこともあります。パレスチナも場所によっては冬に雪が降るところもあるくらいですが、湿度は日本とまったく違い、一週間もいれば、肌がカサカサのしわしわになるくらい、乾燥しています。
Shingostar LIVINGの木は、幹はまだ細いとはいえ、立派な大木でした。
「もしかして、このエゴノキも植えたの?」
「そう」
我が家のはほとんど育たないので、エゴノキは成長が遅い木だと思っていました。
「十年前はどの木も小さくて、すかすかでした」
そう言えば、前は道路からよく見えていた蔵が今ではまったく見えず、うっかり通り過ぎるところでした。
つくばは八郷よりコンクリート面積が多そうだから、暖かいのかしら?いえいえ、八郷がまったりしている時でも、つくばには筑波おろしが吹いたりしています。
私もオリーブの苗を買ってみたくなりました。
2 件のコメント:
オリーブ、大きくなりませんよね。
うちにもあるけど、土が合わないのかな?
5年ほどですがまだまだ細くて、高さも1mほど。これは立派すぎですね。
Shigeさん
そうでしょう?10年経ってないなんて!
普通背が低いとか、葉がまばらとか、灌木程度なのに、信じられない立派さです。すぐ大木になって、オリーブがどんどん採れるようだったら、誰でも植えますよね。
やっぱり、特別です。
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