「これなあに?」
「常緑樹だけどなにかなぁ。つくばの目医者さんのそばで拾ったんだけど」
近くのこんこんギャラリーの木工展で、おだじまさんはディスプレイにたくさん木の実を使っていました。知っている実もあれば、知らない実もあります。
「これ、欲しいなら、持ってっていいよ」
「ほんとにいいの?やったぁ」
もの欲しげに眺めていたら、私のものになってしまいました。
「拾った実のほとんどが穴が開いていたから、ここから種がこぼれるんじゃないの?」
そんな実があるんですね。
「これ見て。もう穴が開きそうでしょう」
確かに。
「この実は笛になるんだよ」
「へぇ」
おだじまさんが吹いて見せてくれました。
帰ってから、ダメだろうなと思いながら、穴の脇に唇をあてて吹いたら、驚くほど大きな音が出ました。犬のうなぎが驚いて、すっ飛んできて、顔をなめてくれました。
ディスプレイ用種の中には、柿の種ほどの小ささの、こんな種がありました。
アーモンドみたいだけれどアーモンドにしては小さすぎる、見たことのない種です。
「これは何?」
「あぁそれ。紙粘土が余ったから、アーモンドをつくったんだけれど、縮んじゃったんだ」
なあんだ。
こんな種もあったのかと、驚いてしまいました。
10 件のコメント:
これはイスノキの実ではないでしょうか?この木には、よくこんな虫えいができます。吹くとヒョウと鳴るのでヒョンノキの別名が。小田島さんからだから「イス」ノキ(笑)。
Shin RAMUNOさん
初めまして。コメントありがとうございました。
針葉樹の実?と不思議に思っていたのですが、実ではなくてイスノキの虫こぶだったんだ!家でもケヤキの葉っぱという葉っぱに虫こぶができていますが、こんな巨大な虫こぶがあるとは、驚きました。
小田島さんの椅子をご存じということは、小田島さんをご存じの方なのですね?今度の展示会で、イスノキの虫こぶほどの小さな椅子を買いました。何を座らせようかと思っていたのですが、イスノキの虫こぶでも座らせましょうか(笑)。
これからも、よろしくお願いします。
お世話になっています。RAMUNOを反対から読む者です(笑)。イスノキは固くて、これで櫛などを作るようです。私もイスノキ製の箸を持っています。暖かい地方の木ですね。
Shin RAMUNOさん
わかりました(笑)。道理でよくご存じですね。筑波山植生を見るツアーやブナを見に行く時は、ぜひお誘いください!
イスノキも見たいです。
これはイス笛、虫さんのイタズラ。
イスノキといえば、備長炭。
宮崎ではよくある木です。
mmerianさん
やっぱり宮崎は山と海の幸の宝庫ですね。いろんなものがあってすごい。虫のいたずらとは思えませんでした。
こんな大きな虫こぶがあるなら、もっと大きいのがあってもおかしくないですね。リスが入れるくらいのやつ(笑)。
このごろ、少しずつかしこくなっています(笑)。
ヒョンノキ笛、名古屋にもあるよ~!そしてビーチコーミングで拾えます。
Shigeさん
さすが、ご存知でしたね。って、私が知らないだけですが。
海を漂ってもいるんですね。いったいどれだけの種類のものがどれだけ海を漂っていることか、想像すると恐ろしく(笑)、なります。
漂着物は、渚の百貨店!自然史系から歴史系、考現学・・・そして最新のIT系まで!
化石にしろ、昆虫にしろ、植物にしろ、コレクターになってしまうと、良い標本求めてしまい、環境負荷は避けられません。
オレにはそんな素養あるので、自戒の意味をこめて漂着物だけに・・・これに限る事で、かなり環境負荷は避けられますから。(笑)
Shigeさん
えらいです。ほとんど毎日のように浜に行って、拾ったものは地球の仕組みを知る勉強になって、しかも、知らず知らずに、浜の掃除(笑)にもなっているのですね。
私も、海から三分のところに暮したかったです。でもそれだと、毎日あれこれ拾ってきて、家中収拾がつかなくなってしまいそう。もう少し、自制心を養わないと(笑)。
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