作業棟の建設が進むにつれ、庭の動線が変わってきます。
これまでも、庭木の移動はしょっちゅうでしたが、昨秋は、中庭に植えていた紅梅を移動しました。この紅梅は、
「もう、季節が過ぎて売れないから」
と、親切な植木屋さんにいただいた木で、小さいながら毎年美しい花を咲かせ、たくさんの実を生らしてくれていました。
移動するとき、夫は細心の注意を払ってユンボで掘り起こし、その日のうちに植え直してくれたのですが、季節が悪かったのか、葉が全部落ちて枯れ木のようになり、秋のうちに、もう一度葉が出てくることはありませんでした。
残念、でもあれで精いっぱいだったので仕方ありません。十中八九枯れてしまったものと思っていました。
ところが今朝、焚き火をしていて、紅梅も枯れているならこのさい燃やしてしまおうと、木の方に行くと、遠くからでも、先端の枝が赤くなっているのが見えました。
「えっ、生き返った?」
信じられない気持で近づくと、蕾がついていました。
枯れてしまった枝もありましたが、生きている枝もたくさんあります。
この紅梅は遅咲きではなかったように記憶しています。
もうちよさんの梅は咲きはじめたというのに、蕾はまだまだ固そうです。でも咲いてくれるだけで嬉しいし、こうして自分が歩いて梅を見に行けるるだけで幸せです。
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