整体師のKさんが、酵素風呂をつくっていて、気持いい、疲れが取れると言います。
酵素風呂は、糠を発酵させて、その中に身体をうずめます。酵素で温められた身体から、毒素が抜け出て、それを酵素が消化してくれます。
我が家でもやってみようと、夫が糠を集めてきました。
それではと、二十年以上前から知っていたのに、自分では一度もつくったことのなかった、天恵緑汁(てんけいりょくじゅう)をつくることにしました。
糠は水分を加えれば微生物の力で醗酵しますが、天恵緑汁を混ぜれば、天恵緑汁が微生物の御馳走となり、より活発に活動することが期待できます。
天恵緑汁は韓国の自然農業協会の趙漢珪(ちょうはんぎゅ)さんが考案したもので、その地域の植物に黒砂糖をまぶして、砂糖の持つ浸透圧で植物のエキスを抽出して、それを希釈して飲んだり、農業に使ったりするものです。
今の季節ですから、 ヨモギを採ってきました。本当は光合成のはじまる前、日の出前のものを採るのがいいのですが、それがおっくうで、これまでできなかったという経緯もあります。
このさい、懐中電灯を持って夜明け前に集めることは考えず、夜が明けてから採りはじめ、1キログラム集めました。
ヨモギは洗わずに、3割程度の黒砂糖をまぶします。大きな紙の上でまぶすといいのですが、手元になかったので、大きめの鍋を使って、半分ずつまぶしました。
それを甕に入れます。
全部を甕に入れたら、
重石をして、一晩置きます。
夕方には、もう石がすっかり沈みました。
次の朝、ヨモギの嵩は三分の一くらいに減っていました。
重石を取り、和紙で蓋をして、5日から7日くらい置きます。浮いてきたヨモギが茶色くなり、いい香りがしたら天恵緑汁が完成です。
液は、笊などで漉して使います。
農業用には、できたてを使いますが、とっておいて飲む場合は、酢になったり、お酒になったりしないようにもう少し黒砂糖を足し、冷蔵庫で保存します。
昨夜、酵素風呂を体験させてもらいました。
その前日の嵐で、ちょっと糠の温度がさがったということでしたが、熱くもなく、寒くもなく、うっとりよい気持で、星を見上げながら、頭が空っぽになり、温泉とはまた別の気持ちよさがありました。
できるのが、楽しみです。
もっとも、夫が酵素風呂をつくりたいのは、老骨に鞭を打ち、重労働をしても比較的簡単に疲れが取れ、激務に耐えられる身体を維持する一助となるのではないかと、期待してのことです。
「何でも、魔法のように効くってことないからね」
と言ってはいるのですが。
2 件のコメント:
どんなお風呂になるのでしょうね?
ぜひ、使用感をおしらせくださ~ぃ!(笑)
Shigeさん
温泉地の砂風呂みたいなものでしょうか。
普通の砂に身体を埋める健康法もあります。それは一度やったことがありますが、原因不明の湿疹がなおりました。でも、悪いところがあるとちょっとつらい感じがします。
その分、糠は軽いし、暖かいので気持ちいいのです。しかも身体から出た毒素は、糠の酵素の御馳走になるので(笑)、何度入っても糠は浄化されるというすぐれものです。ただの砂は、一度使ったらそこは使えません。
各地で営業されている酵素風呂がたくさんあるようですよ。まあ、そっちの方が当たり前で、自前の酵素風呂はそんなにない(当たり前か、笑)ようですが。
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