刈り払い機をつかって草を刈っているときによく蝉の抜け殻を目にします。
アブラゼミの抜け殻なんて、わざわざ見つけようとしなくても、あっちにもこっちにもあってうるさいくらいですが、ヒグラシの抜け殻やミンミンゼミの抜け殻となると、たいてい草刈り最中に見つけるものです。
ところが両手は塞がっているので、後でと思うと、所定の草を刈り終え、汗をかくのでシャワーを浴び、お水でも飲んでいるうちに蝉の抜け殻のことはすっかり忘れ果てます。しばらくして、あるいは数日経って、
「あれっ、蝉の抜け殻はどこだっけ?」
と思い出してからさがしに行っても、見つかるものでもありません。
それではと、草刈りの最中に、抜け殻がつかまっている葉っぱごと採って、片手に持って草刈りもしてみました。機会の振動で抜け殻は小刻みに揺れています。
ところが気がついたら持っているのは葉っぱだけ、なんてことの繰り返しで、ミンミンゼミの抜け殻はとうとう、今のところ手元にありません。
まずは、「犬も歩けばアブラゼミの抜け殻に当たる」、アブラゼミの抜け殻です。
「いったい、どんだけいるんだ?」
と聞きたくなるほどの数です。
泥だらけのニイニイゼミの抜け殻です。
以前はケヤキの木に大挙して脱いでいましたが、このところケヤキの木のあたりの乾燥が進んでしまって、どこか、湿ったところに鞍替えしたとみえて、めっきり数が少なくなりました。
ヒグラシの抜け殻です。
「薄い、薄過ぎる!」
手で強くつまむと壊れそうになります。
左からアブラゼミ、ヒグラシ、ニイニイゼミの抜け殻です。
「あれぇ、びっくりした」
頭の上の割れ目に残っている白い部分が、触ったときに曲がったのか、置いておいたら勝手に90度動いたのです。
抜け殻だと知っているのに、肝が冷えました。
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